殿堂入り選手のデニス・ロッドマンは、シカゴ・ブルズが1996~98年にフランチャイズ史上2度目のリーグ3連覇を果たした際の主力の1人だ。2020年に公開されたブルズのドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』で再び脚光を浴びたが、本人は同作がマイケル・ジョーダン主導で行なわれていたとは知らなかったという。
史上最高のスコアラーであるジョーダンと、NBA史に残るオールラウンダーのスコッティ・ピッペンは“歴代最高のデュオ”とも言われ、阿吽の呼吸で立ちはだかる相手を撃破。マジック・ジョンソン擁するロサンゼルス・レイカーズ、クライド・ドレクスラー率いるポートランド・トレイルブレイザーズ、チャールズ・バークレー&ケビン・ジョンソンの2人を中心としたフェニックス・サンズを破って1991~93年に3連覇を達成した。
1993年10月にジョーダンが最初の引退をしてコンビは解消となったが、1995年3月に電撃復帰。ロッドマンも加えた翌1995-96シーズンには当時のNBA記録となる72勝をあげ、ファイナルでもゲイリー・ペイトン&ショーン・ケンプを擁するシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)を蹴散らすと、1997、98年にはジョン・ストックトン&カール・マローン率いるユタ・ジャズを破り、2度目の3連覇を果たした。
しかし、コロナ禍の2020年に公開されたブルズの舞台裏を追ったドキュメンタリー『ザ・ラストダンス』で、ジョーダンが必要以上に好意的に描かれていたことにピッペンが不満を訴えたことで事態は一変した。
ピッペンは2021年に発売された自伝『Unguarded』で「『ザ・ラストダンス』はマイケル・ジョーダンを称賛し、私と私の誇り高きチームメイトたちを十分に評価していない」と“格差”を指摘。そして2023年5月には、ブルズ時代の同僚ステイシー・キングがホストを務める番組『Gimme The Hot Sauce』に出演し、「彼はひどい選手で、一緒にプレーするのが恐ろしかった」と、ジョーダンを“ワンマンプレーヤー”呼ばわりした。
ピッペンが発言するたびに波紋が広がるなかで、1996~98年の後期3連覇で三銃士の一角を担ったロッドマンが、ワシントンを拠点に活躍する有名ジャーナリストのニコラス・バラシーの質問に回答している。
ロッドマンは「『ザ・ラストダンス』によりピッペンはジョーダンと確執が生まれたけど、どう思う?」という同氏の直撃に対し、「俺は問題なかったし、それ(ドキュメンタリー)で金がもらえるとも思っていなかった」回答。さらに次のように続けた。
「1997-98シーズン、1年間を通してビデオ撮影されていることはみんな知っていたが、それをしているのがジョーダンだとは誰も知らなかった。24時間、常にカメラが構えていた。『ザ・ラストダンス』が配信された時、そこにジョーダンの名前があるのを見て、多くの選手は少しショックを受けたと思う。自分が評価されなかったり、金が欲しくて腹を立てた奴らもいただろう。俺は別に金は欲しくなかった。そこにいて自分の仕事をするだけだった」
ロッドマンは最後に、「2人が言い争っていることなんて、シーズン以外にもなかった。よくつるんでゴルフや旅行に行っていたからね。この数年であまりに多くのことが起こった。まぁ、最終的には上手くいくだろう」と、黄金デュオの関係修復を予測していた。
構成●ダンクシュート編集部
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「1997-98シーズン、1年間を通してビデオ撮影されていることはみんな知っていたが、それをしているのがジョーダンだとは誰も知らなかった。24時間、常にカメラが構えていた。『ザ・ラストダンス』が配信された時、そこにジョーダンの名前があるのを見て、多くの選手は少しショックを受けたと思う。自分が評価されなかったり、金が欲しくて腹を立てた奴らもいただろう。俺は別に金は欲しくなかった。そこにいて自分の仕事をするだけだった」
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