現地時間12月９日（日本時間10日、日付は以下同）、今季からの試みとなるインシーズン・トーナメントの決勝戦がラスベガスのTモバイル・アリーナで行なわれ、ロサンゼルス・レイカーズとインディアナ・ペイサーズが対戦。123－109でレイカーズが勝利を収め、初代NBAカップ王者に輝いた。

　両軍の先発は、レイカーズがディアンジェロ・ラッセル、トーリアン・プリンス、キャム・レディッシュ、レブロン・ジェームズ、アンソニー・デイビスの５人。対するペイサーズはタイリース・ハリバートン、ブルース・ブラウン、バディ・ヒールド、オビ・トッピン、マイルズ・ターナーがスターティングラインナップに並んだ。

　“ドクターJ”ことジュリアス・アービング（元フィラデルフィア・セブンティシクサーズ）やシャキール・オニール（元レイカーズほか）といったレジェンドがコートサイドで見守るなか、試合は第１クォーターから白熱の展開に。13得点、８リバウンドといきなり大暴れしたデイビスに導かれ、レイカーズが34－29とリードして最初の12分間を終えた。
  　第２クォーター、レイカーズはレブロン、そして前半だけで22得点と躍動したオースティン・リーブスがオフェンスを牽引し、徐々にリードを拡大。しかしペイサーズもハリバートンやアイザイア・ジャクソンを中心に食らいつき、65－60と点差を保ったまま後半に突入する。

　第３クォーター、流れは再びレイカーズへ。ペイサーズのアウトサイドシュートがリングに嫌われ続ける間にレブロンやデイビスが加点し、最大11点までリードを広げる。ブザービーターでベネディクト・マサリンが３ポイントを沈めたものの、90－82とレイカーズの８点リードで勝負の第４クォーターを迎えた。

　最終クォーター序盤、今季躍進を果たしているペイサーズが反撃開始。10点ビハインドの残り11分半から７－０のランを仕掛け３点差に迫ると、レイカーズはたまらずタイムアウト。その後はプレーオフ第７戦のような死闘が展開され、両軍ともビッグプレーを連発するなど、決勝戦にふさわしい激闘が繰り広げられる。

　そこから抜け出したのはレイカーズ。残り６分からデイビスが10連続得点を稼ぎ出し、115－99と一気に勝負を決めにかかる。残り２分半にはレブロンのダブルクラッチダンクという超絶プレーも飛び出し、レイカーズが快勝を収めた。

　レイカーズはデイビスが41得点、20リバウンド、４ブロックのモンスタースタッツを叩き出したしたほか、リーブスが28得点、レブロンも24得点に11リバウンドをマーク。ペイサーズはハリバートンが20得点、11アシストのダブルダブル、マサリンが20得点を記録。また、インシーズン・トーナメント初代MVPにはレブロンが選ばれた。