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NBA

「僕らが知るクレイさ」名手トンプソンの復調を喜ぶカリー。カーHCはその要因を「ショットセレクション」と分析<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2023.12.25

トンプソンにようやく復調の兆し。今後のウォリアーズは怖い存在となりそうだ。(C)Getty Images

トンプソンにようやく復調の兆し。今後のウォリアーズは怖い存在となりそうだ。(C)Getty Images

「いいショットだ。この5、6試合はすごく高い頻度で入るように見えるね」

 そう語ったのはゴールデンステイト・ウォリアーズのクレイ・トンプソン。現地時間12月23日(日本時間24日、日付は以下同)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦で、32歳のピュアシューターは6本の3ポイントを含むゲームハイの28得点をマークし、チームの勝利(126-106)に大きく貢献した。

 この日27得点をマークしたステフィン・カリーは、相棒の活躍に「常にボールが回っていて、彼はいい感じのショットを見つけ出している。まさに僕らが知るクレイ・トンプソンさ」と喜んでいた。

 今季のトンプソンは出場14試合目でようやく初の20得点を記録するも、11月は15試合で平均15.1点、フィールドゴール成功率39.2%、3ポイント成功率35.1%と低迷。12月12日のフェニックス・サンズ戦ではフィールドゴール成功率20.0%(2/10)、3ポイント成功率12.5%(1/8)の計7得点に終わり、クラッチタイムを前にベンチへ下げられるなど苦しんできた。
 
 ところが、14日のロサンゼルス・クリッパーズ戦で8本の長距離砲を決めて今季最多の30得点を奪ったのを皮切りに、23日のブレイザーズ戦まで6戦連続で20得点以上、3ポイント成功率40.0%以上を記録と見事に復活。

 この6試合は平均25.7点、フィールドゴール成功率52.9%、3ポイント成功率50.0%(平均5.5本成功)と息を吹き返しており、ウォリアーズも今季最長タイとなる5連勝で15勝14敗(勝率51.7%)、ウエスタン・カンファレンス10位へと順位を上げた。

 ドレイモンド・グリーンが無期限の出場停止処分を科されてから、ウォリアーズはスターターを変更。アンドリュー・ウィギンズをベンチに回し、カリー、トンプソン、ケボン・ルーニーのベテラン組と若手のジョナサン・クミンガ、新人ブランディン・ポジェムスキーを組ませた変化が、ここまで奏功していると言えよう。

 ポジェムスキーのオールラウンドなプレー、新人トレイス・ジャクソン・デイビスのハッスルプレーの数々がチームにエナジーをもたらしていることは間違いないが、トンプソンがカリーに次ぐ得点源として本来の姿を取り戻したのも大きい。
 
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