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シアカムのトレードは実現するか?今季も噂が絶えずも「まったく気にしちゃいない」と本人は意に介さず<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.08

今季もトレード説が絶えないシアカム。はたして移籍は実現するのか。(C)Getty Images

 現地時間1月7日(日本時間8日、日付は以下同)、トロント・ラプターズは敵地チェイス・センターでゴールデンステイト・ウォリアーズ相手に一度もリードを許さず、最大27点差をつけるなど133-118の完勝を飾った。

 この日は昨年12月30日のトレードでニューヨーク・ニックスからやって来たRJ・バレットが、ゲームハイの37得点に6リバウンド、6アシストの大暴れ。さらにクリス・ブーシェイが17得点、9リバウンド、パスカル・シアカムが16得点、6リバウンド、6アシスト、2ブロック、ヤコブ・パートルが14得点、11リバウンド、5アシストをマークするなど、計6選手が13得点以上を記録し、チーム全体で今季ベストとなるフィールドゴール成功率58.5%(55/94)を叩き出した。

 この試合を終えた時点で、ラプターズは15勝21敗(勝率41.7%)でイースタン・カンファレンス11位。プレーイン・トーナメントに進出可能な最後の枠にいる10位のシカゴ・ブルズ(16勝21敗/勝率43.2%)とはわずか0.5ゲーム差のため、ポストシーズンに駒を進める可能性は十分に残されている。
 
 ただ、バレットとイマニュエル・クイックリー、今年のドラフト2巡目指名権を獲得したトレードで、生え抜きのOG・アヌノビー、マラカイ・フリン、さらにはプレシャス・アチウワを手放したことで、2019年の優勝メンバーはシアカムとブーシェイの2選手のみとなった。

 2月8日のトレード・デッドラインまで約1か月に迫るなか、シアカムのトレードトークが過熱しているというのが現状だ。

 カメルーン出身のシアカムは、キャリア8年目の今季も平均22.1点、6.5リバウンド、5.0アシストにフィールドゴール成功率52.3%をマークしており、得点・リバウンド・アシストの3拍子が揃ったオールラウンダー。203cm・111kgのサイズを誇る29歳は、複数ポジションをガード可能なディフェンス力も兼備しており、オールスターとオールNBAチームにそれぞれ2度選ばれた実績を持つ。

 ただし契約は今季限りで、今夏には高額契約を要求してくることが予想されている。移籍先候補として挙がっているのはインディアナ・ペイサーズ、デトロイト・ピストンズ、サクラメント・キングスといったチームだが、デッドラインまでにトレードされるかは微妙なところだ。
 
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トレードの噂を一切気にしないシアカム