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【独占インタビュー後編】憧れの選手、渡邊雄太のこと、バスケを始めたきっかけ……故障直前のモラントが大いに語る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.01.11

残念ながらシーズンエンドとなったモラント。来季の完全復活に期待したい。(C)Getty Images

 現地時間1月8日(日本時間9日、日付は以下同)、メンフィス・グリズリーズのジャ・モラントが、右肩の関節唇断裂により今季の残り試合を全休することが、チームから発表された。

 昨季中、そしてオフに度重なるトラブルを起こしていたモラントは、今季開幕から25試合の出場停止処分を科されており、昨年12月19日のニューオリンズ・ペリカンズ戦で復帰したばかり。コートに戻ってからは持ち前の得点力を存分に発揮し、低迷していたチームを6勝3敗と上昇気流に乗せ始めていた矢先の出来事だった。

『DUNK SHOOT』は昨年12月29日、復帰直後のモラントにロサンゼルスでインタビューを敢行。本来ならば1月25日発売の誌面上に掲載する予定だったが、今回の悲劇を受け、ウェブ上で記事を公開する。謹慎中の心境や、自身の在り方に対する考え方の変化などについて話した前編に続き、後編では主にバスケットボールについて大いに語ってくれた。
 
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――君がバスケを始めたのはいつ?きっかけは何かあったのかな?

ジャ・モラント(以下JM):幼い頃からプレーしていたよ。トレーニングのために父と一緒にタイヤを飛び越えたりもしていた。厳しかったし、全然楽しくなかったな。俺はよく怒っていたものだよ。でも、あとになってそれがすべて報われたね。父はプロでプレーするチャンスがあったけど、それを辞退して俺を育ててくれたんだ。

――NBAでプレーできると自信を持ち始めたのはいつ頃?逆に挫折しそうになったことはある?

JM:常に自分には自信があったし、NBAレベルでプレーできる才能があると思っていたよ。でも、無名でリクルートもされていなかった時期には自信を失いかけたこともある。シニア(高校3年生)になって大学からのオファーが舞い込み始めると、十分な力があるんだと実感できるようになった。それからも成長し続けて、どんどん上手くなっていったんだ。

――ドライブは君の代名詞だ。そのスキルをどのように磨いてきたの?

JM:アレン・アイバーソン(元フィラデルフィア・セブンティシクサーズほか)とペニー・ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)をじっくり見て研究したのさ。2人の大ファンだったから、いつも彼らのハイライトビデオを食い入るように観ていたよ。子どもの頃からずっと、彼らのレベルに辿り着きたいと努力してきたんだ。
 
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