NBAでは2010年代からシュート力と機動力を備えた5選手を同時起用する“スモールボール”が展開され、“ポジションレス・バスケットボール”という言葉が浸透した。
今ではパワーフォワードはもちろん、センターでもスペーシングを確保するため3ポイントを決める能力が求められており、インサイドを主戦場とするビッグマンは希少となっている。
そうしたなか、NBAで15シーズンをプレーしたJJ・レディック(元ロサンゼルス・クリッパーズほか)は、1月16日(日本時間17日)に公開されたポッドキャスト番組『The Old Man & the Three』で、ポイントガード(PG)にも異変が起きていると話していた。
「(伝統的な)PGが絶滅しかけている。今は主なボールハンドラーが大柄なウイング陣だ。『ボール運びができる小柄なガードが必要だ』というのは、もう古い概念となってしまった」
レディックから見ると、現代で伝統的なPGはクリッパーズ時代のチームメイトで、現在ゴールデンステイト・ウォリアーズでプレーするクリス・ポールのみだという。
16日時点で、アシストランキングの首位はインディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートン(12.5本)、2位以下はアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング(10.9本)、ダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ(9.1本)、デンバー・ナゲッツのニコラ・ヨキッチ(9.1本)となっている。
だがハリバートン(196㎝)とドンチッチ(201㎝)はフォワード並みのサイズを持ち、ヤング(185㎝)はパサーというよりスコアラー色が強い。ヨキッチに至っては211㎝・129㎏のセンターと、従来のポイントガード像には映っていないようだ。
ほかにもロサンゼルス・レイカーズではレブロン・ジェームズ(206㎝)、ボストン・セルティックスではジェイソン・テイタム(203㎝)とジェイレン・ブラウン(198㎝)、オーランド・マジックではパオロ・バンケロとフランツ・ヴァグナー(ともに208㎝)が主にゲームメーク役を担っている。
現代にはポールのほか、マイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やタイアス・ジョーンズ(ワシントン・ウィザーズ)、TJ・マッコネル(ペイサーズ)が正統派PGに分類されるが、ハンドリングスキルとプレーメーキング能力に長けたウイング陣の増加によって、彼らのような職人肌のガードが減少しているのは事実だろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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だがハリバートン(196㎝)とドンチッチ(201㎝)はフォワード並みのサイズを持ち、ヤング(185㎝)はパサーというよりスコアラー色が強い。ヨキッチに至っては211㎝・129㎏のセンターと、従来のポイントガード像には映っていないようだ。
ほかにもロサンゼルス・レイカーズではレブロン・ジェームズ(206㎝)、ボストン・セルティックスではジェイソン・テイタム(203㎝)とジェイレン・ブラウン(198㎝)、オーランド・マジックではパオロ・バンケロとフランツ・ヴァグナー(ともに208㎝)が主にゲームメーク役を担っている。
現代にはポールのほか、マイク・コンリー(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やタイアス・ジョーンズ(ワシントン・ウィザーズ)、TJ・マッコネル(ペイサーズ)が正統派PGに分類されるが、ハンドリングスキルとプレーメーキング能力に長けたウイング陣の増加によって、彼らのような職人肌のガードが減少しているのは事実だろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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