NBA

「彼はゲームプランを諦めさせる」“73点男”ドンチッチに敵将&宿敵ヤングもお手上げ「それだけとんでもない選手」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.01.29

ドンチッチ(左)の歴史的パフォーマンスにヤング(右)もお手上げだった。(C)Getty Images

 現地時間1月26日(日本時間27日)、アトランタ・ホークスは本拠地ステイトホーム・アリーナでダラス・マーベリックスと対戦。143-148で敗れ、今季成績を18勝27敗(勝率40.0%)とした。

 ホークスはエースのトレイ・ヤングが30得点、11アシスト、3スティールをマークしたほか、ジェイレン・ジョンソンが25得点、ボグダン・ボグダノビッチが24得点、デジャンテ・マレーが22得点、5リバウンド、7アシスト、サディーク・ベイが16得点、7リバウンド、5アシストとバランス良く加点。しかしマーベリックスの主砲ルカ・ドンチッチに73得点の歴史的ハイパフォーマンスを許し、これで連敗は4まで伸びた。

「彼は我々がやろうとしてきたゲームプランをいくつか諦めさせるんだ。そこで、じゃあどうすれば彼のプレーを難しくさせることができるのか、という疑問が生まれる。ショットフェイクに跳ばず、ファウルせずに手を伸ばしてコンテストし、得意なスポットへ行かせずにヘルプを構えていても彼には関係ないんだ」

 ホークスのクイン・スナイダーHC(ヘッドコーチ)は、奇しくも試合前にドンチッチを守る難しさについてこのように話していたのだが、まさにアンストッパブルな活躍を許してしまったと言えるだろう。
 
 とはいえ、この試合のドンチッチはボールを保持して一晩中セルフィッシュに点を取っていたわけではない。44分43秒もコートに立ち、フィールドゴール成功率75.8%(25/33)、3ポイント成功率61.5%(8/13)、フリースロー成功率93.8%(15/16)と、その集中力も凄まじかった。

「彼は絶好調だったから、僕らは(止めるために)すべてをトライした。彼にトラップを仕掛けたし、最初はジェイレン、その後にDJ(マレー)がスイッチしてついていたし、とにかく(チームとして)たくさんのこと、違ったことを持ち込んでトライしたんだ。……彼はそれだけとんでもない選手ということさ」

 ヤングがそう話したように、この試合のドンチッチはまさに神がかっていた。現役最多の73得点という超絶パフォーマンスを見せたことで、改めて素晴らしい選手ということを世界中へ誇示したと言っていいはずだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

【PHOTO】NBA最強の選手は誰だ?識者8人が選んだ21世紀の「ベストプレーヤートップ10」を厳選ショットで紹介!
NEXT
PAGE
【動画】ドンチッチの“超絶”73得点パフォーマンス!