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NBA

八村塁の存在が「他国との大きな違い」。アメリカや中国で苦戦するNBAが日本マーケットに熱視線

秋山裕之

2019.12.22

八村の存在こそが、日本と他国のマーケットの大きな違いだ。(C)Getty Images

八村の存在こそが、日本と他国のマーケットの大きな違いだ。(C)Getty Images

 2019-20シーズンが開幕してから、ちょうど2か月が経過した。今季の大きなニュースといえば、過去6年間プレーオフから遠ざかっていたロサンゼルス・レイカーズが、華々しく名門復活を遂げていることだろう。

 また、ここ日本での最大のニュースは、今年のドラフトで1巡目9位指名を受け、ワシントン・ウィザーズに入団した八村塁の活躍だ。開幕からスターターで出場を続け、平均13.9点、5.8リバウンドをマーク。現在は鼠径部の打撲のため欠場中だが、八村に関するニュースは連日のように飛び交っており、復帰後は再びメディアを賑わせるはずだ。

 その一方、開幕6週間を終えた時点で、アメリカにおけるNBAの視聴率は大幅にダウン。『Sports Business Journal』によると、『NBA on TNT』では22%、『NBA on ESPN』では19%も下がっているという。
 
 先日、『Yahoo! Finance』の“On The Move”へ出演したマーク・テイタム(NBA副コミッショナー兼COO)は、テレビ視聴率低下となった要因のひとつとして「運が悪かった。今季はクレイ・トンプソン、ステフィン・カリー(ともにゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(ブルックリン・ネッツ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)といった、視聴者が観たいと思う選手たちがケガのため欠場している」と語っていた。

 今年6月に行なわれたNBAファイナルで、ウォリアーズの主軸としてプレーしたトンプソンは左ヒザ前十字靭帯断裂、デュラントはアキレス腱断裂という大ケガに見舞われたため、今季全休の可能性が高い。カリーも今季序盤に左手第二中手骨を骨折し、少なくとも来年2月途中まで戦線離脱の予定。今年のドラフト1位ルーキーのザイオンは、開幕直前に右ヒザ半月板損傷と発表されており、デビューは来年に持ち越されるだろうと複数の現地メディアが報じている。

 そうしたなかで、テイタムは日本におけるNBAについても語っていたので紹介したい。今年10月、リーグはインドで初のプレシーズンゲームを開催し、日本でも約16年ぶりとなるジャパンゲームズが行なわれた。
 
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