現地時間2月27日(日本時間28日、日付は以下同)、マイアミ・ヒートは敵地モーダ・センターでポートランド・トレイルブレイザーズを106-96で下して連勝を5に伸ばした。
1月に7連敗と不振に陥ったものの、昨季のファイナリストはその後の11戦で9勝2敗と挽回。28日を終えた時点でイースタン・カンファレンス5位の33勝25敗(勝率56.9%)と、プレーオフ出場圏内をキープしている。
ブレイザーズ戦ではジミー・バトラーが22得点、9アシスト、4スティール、2ブロックとチームを牽引。ダンカン・ロビンソンが17得点、3アシスト、バム・アデバヨが13得点、9リバウンドと続いた。
さらに、右ヒザの負傷で約2週間戦列を離れていたテリー・ロジアーも躍動。5試合ぶりの復帰戦でバトラーに次ぐ19得点に4リバウンド、4アシスト、2ブロック、フィールドゴール成功率50.0%(7/14)、3ポイント成功率50.0%(2/4)、フリースロー3本をノーミスで決め切るなど勝利に大きく貢献した。
抜群の経験値と統率力を誇るベテランのカイル・ラウリー(現フィラデルフィア・76ers)と引き換えに、シャーロット・ホーネッツから加わった29歳のスコアリングガードは、新天地でも徐々にだが存在感を発揮し始めている。
大黒柱のバトラーは185cm・86kgの新加入ガードに対して、28日に地元メディア『Miami Herald』へ公開された記事の中で次のように評している。
「俺たちは、これまでに磨いてきたショットを放ち、アグレッシブであり続ける彼を求めている。彼のああいう得点が必要で、できるだけ多くのショットを放ってほしい。いくつか決まれば、彼はものすごく(チームを)燃え立たせてくれるんだ」
巧みなボールハンドリングとシュート力を備えたロジアーは、小柄ながらも強靭な肉体とフットワークで相手ディフェンダーとの間にスペースを作り出し、自らフィニッシュまで持ち込む能力がある。
今季のヒートにはバトラー(平均21.5点)、タイラー・ヒーロー(同20.8点)、アデバヨ(同20.3点)という平均20点超えのスコアラーが3人いるが、ここにロジアーが加わることで、オフェンスは間違いなく破壊力を増す。
その点についてはエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、「彼がアグレッシブになってアタックモードに入り、(相手チームの)リムにプレッシャーをかけて適切なプレーを決めている時、我々は間違いなくいいチームになる」と期待を込める。
「彼はケガをする前よりも素晴らしいグルーヴ(調子)に入っているよ。その潜在能力は見ていてわかるはずだ。私は彼の持つエネルギーが大好きで、その点が彼を向上させている。ケガをする直前の時点で、彼のモーターは我々が欲していた位置にまで達していたんだ」
チームから期待されていることはロジアー自身も認識しており、「たくさんのことをやろうとはしていない。けど僕にはシュートするんだと叫んでくる人たちがいる。そのことを理解しようとしているところさ。僕らが気にかけているのは勝利を重ねることだけ」と手応えを口にしていた。
プレーオフに向けて、ロジアーがバトラー、ヒーロー、アデバヨと並ぶオフェンスの武器になれば、ヒートのオフェンスは爆発力を増し、相手チームを大いに悩ませることになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
1月に7連敗と不振に陥ったものの、昨季のファイナリストはその後の11戦で9勝2敗と挽回。28日を終えた時点でイースタン・カンファレンス5位の33勝25敗(勝率56.9%)と、プレーオフ出場圏内をキープしている。
ブレイザーズ戦ではジミー・バトラーが22得点、9アシスト、4スティール、2ブロックとチームを牽引。ダンカン・ロビンソンが17得点、3アシスト、バム・アデバヨが13得点、9リバウンドと続いた。
さらに、右ヒザの負傷で約2週間戦列を離れていたテリー・ロジアーも躍動。5試合ぶりの復帰戦でバトラーに次ぐ19得点に4リバウンド、4アシスト、2ブロック、フィールドゴール成功率50.0%(7/14)、3ポイント成功率50.0%(2/4)、フリースロー3本をノーミスで決め切るなど勝利に大きく貢献した。
抜群の経験値と統率力を誇るベテランのカイル・ラウリー(現フィラデルフィア・76ers)と引き換えに、シャーロット・ホーネッツから加わった29歳のスコアリングガードは、新天地でも徐々にだが存在感を発揮し始めている。
大黒柱のバトラーは185cm・86kgの新加入ガードに対して、28日に地元メディア『Miami Herald』へ公開された記事の中で次のように評している。
「俺たちは、これまでに磨いてきたショットを放ち、アグレッシブであり続ける彼を求めている。彼のああいう得点が必要で、できるだけ多くのショットを放ってほしい。いくつか決まれば、彼はものすごく(チームを)燃え立たせてくれるんだ」
巧みなボールハンドリングとシュート力を備えたロジアーは、小柄ながらも強靭な肉体とフットワークで相手ディフェンダーとの間にスペースを作り出し、自らフィニッシュまで持ち込む能力がある。
今季のヒートにはバトラー(平均21.5点)、タイラー・ヒーロー(同20.8点)、アデバヨ(同20.3点)という平均20点超えのスコアラーが3人いるが、ここにロジアーが加わることで、オフェンスは間違いなく破壊力を増す。
その点についてはエリック・スポールストラHC(ヘッドコーチ)も、「彼がアグレッシブになってアタックモードに入り、(相手チームの)リムにプレッシャーをかけて適切なプレーを決めている時、我々は間違いなくいいチームになる」と期待を込める。
「彼はケガをする前よりも素晴らしいグルーヴ(調子)に入っているよ。その潜在能力は見ていてわかるはずだ。私は彼の持つエネルギーが大好きで、その点が彼を向上させている。ケガをする直前の時点で、彼のモーターは我々が欲していた位置にまで達していたんだ」
チームから期待されていることはロジアー自身も認識しており、「たくさんのことをやろうとはしていない。けど僕にはシュートするんだと叫んでくる人たちがいる。そのことを理解しようとしているところさ。僕らが気にかけているのは勝利を重ねることだけ」と手応えを口にしていた。
プレーオフに向けて、ロジアーがバトラー、ヒーロー、アデバヨと並ぶオフェンスの武器になれば、ヒートのオフェンスは爆発力を増し、相手チームを大いに悩ませることになりそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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