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「すごく誇らしかった」カルーソが昨季のオールディフェンシブチーム入りを回想「相手からリスペクトされていると感じた」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.03.05

カルーソは昨季初めてオールディフェンシブ1stチームに選出。今季も縁の下の力持ちとしてブルズを支えている。(C)Getty Images

 今季のシカゴ・ブルズはケガ人が多く、すでにロンゾ・ボール(ヒザ)、ザック・ラビーン(足首)、パトリック・ウィリアムズ(足)という主力3人の残り試合全休が決定。

 それでもチームはベテランのデマー・デローザンやガードのコビー・ホワイト、ビッグマンのニコラ・ヴュチェビッチ、ウイングのアヨ・ドスンムらが奮闘。3月3日(日本時間4日、日付は以下同)を終えた時点でイースタン・カンファレンス9位の28勝32敗(勝率46.7%)と、ポストシーズン進出への望みを繋いでいる。

 そんななか、4日に地元メディア『NBC Sports Chicago』にアレックス・カルーソのインタビューが公開された。今季51試合に出場して平均9.8点、3.7リバウンド、2.8アシスト、1.5スティール、1.1ブロックをマークしている30歳のコンボガードは、ここまでの自身のパフォーマンスを次のように振り返った。

「オフェンスにおける積極性が増したと思う。ショットを打つチャンスがあればしっかり打つし、ドライブできるならそうする。その点でためらうことがなくなった。

 あとは(シーズンの)大部分で、チームのみんなのために出場可能な状態を続けていることかな。特に今年は多くの選手が長期間離脱している。けど僕は数えられるくらいしか欠場していない」

 今季60試合を終えた時点で、ブルズでフル出場しているのはホワイトとアンドレ・ドラモンドのみで、続いてデローザン、ドスンムが58試合(欠場2戦)と続く。カルーソも9試合の欠場に抑えており、得点、リバウンド、ブロック、フィールドゴール成功率47.3%でキャリアハイを更新。本人曰く、成績上昇の要因は昨夏のトレーニングにあったという。
 
「夏に僕は本当に一生懸命、一貫してワークアウトに励んだんだ。何度か休暇は取ったけど、それでも(テキサス州)オースティンでワークアウトしたり、ゴルフをしていた。だからこうやってプレーできると予想はしていたんだ」

 また、今季は3ポイントで昨季の平均2.3本からほぼ倍増となる4.4本を放ち、成功数は自己最多の1.7本。成功率も38.9%と上々で、これが得点アップに直結している。

 カルーソは昨季、オールディフェンシブ1stチームに初選出。インタビューでは「僕はリーグでもベストなディフェンダーの1人だと理解している」と自信を見せていたが、実際に選ばれたことは嬉しかったようだ。

「昨年1stチーム入りしたことは、すごく誇らしかった。対戦相手からリスペクトされていると感じたし、毎晩戦っている相手が僕との対戦を楽しんでいるとも言ってくれた。これはチャレンジかつ競争なのさ。だからオールディフェンシブのアウォードで1stあるいは2ndに選ばれることは、それだけ重要なことなんだ」

 カルーソは来季終了後に完全FA(フリーエージェント)になる。今季中には複数のチームがトレードを打診したように、彼に対するリーグ内での評価は非常に高い。

 すでにリーグ有数のディフェンダーではあるものの、再びオールディフェンシブチームに選出されれば、次の契約にも影響を与えることになりそうだ。

文●秋山裕之(フリーライター)

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