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NBA

現代の守備の強度不足はヨーロッパ出身選手が原因?アリナスが主張「トップディフェンダーはルディとグリーク・フリークだけ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.03.05

攻撃偏重の現代のNBAについてアリナスが驚きの改善案を語った。(C)Getty Images

攻撃偏重の現代のNBAについてアリナスが驚きの改善案を語った。(C)Getty Images

 2023-24シーズンのNBAは、リーグ全体の平均得点が1970年以降で最高値となっている。オールスターゲームを含めて、攻撃偏重の傾向が強まるなか、元NBA選手のギルバート・アリナスは驚きの“改善案”を口にしている。

 今季はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス)が現地時間1月26日(日本時間27日)のアトランタ・ホークス戦でキャリアハイの73得点をマーク。その4日前にはジョエル・エンビードが70得点を挙げるなど、50得点以上が16回も記録されている。

 チーム単位で見ても、インディアナ・ペイサーズの平均123.3点を筆頭に、全30チームが平均106点以上。リーグ全体の平均得点(115.2点)は、まだ3ポイントシュートがなかった1969-70シーズン(116.7点)以来のハイアベレージだ。

 アリナスは、自身がホスト役を務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で守備の強度不足の改善案を問われると、「すべてのヨーロッパ出身選手を排除しろ」とあまりにも極端な意見を述べた。これには、「(アメリカの)大学では毎日ディフェンスの練習をする」と、アメリカの大学を経由せずにNBA入りする海外の選手が増えている影響を口にしていた元NBA選手のケニョン・マーティンも思わず苦笑いした。

 アリナスは、主張の理由をこのように説明する。

「選手たちはディフェンスを学ぶために大学へ行く。ヨーロッパ出身選手はどんな大学に行くんだ? 彼らは運動能力がない。スピードもジャンプ力もない。ディフェンスでは足手まといだ。
 
 今のリーグには約150人のヨーロッパ出身選手がいるが、トップディフェンダーの名前を挙げてみてほしい。いないんだよ! ルディ(ゴベア/フランス)とグリーク・フリーク(ヤニス・アデトクンボ/ギリシャ)だけ。それ以外はオフェンシブ・プレーヤーだ。みんなディフェンシブ・プレーヤーではないだろ?」

 例えば、現在リーグトップの平均34.5点を記録しているドンチッチは、守備面で槍玉に挙げられることも多く、ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)も成長の必要性を何度も口にしてきた。アデトクンボを除けば、オールラウンダーのニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)を含めて、「オフェンシブ・プレーヤー」というアリナスの評価は妥当かもしれない。

「NBAはユーロリーグに門戸を開くためにルールを緩和した。ヨーロッパ出身選手が最初にNBAにやってきた時はあまりにも粗削りで、上手くいかなかったからね。アメリカ人選手のためではなく、国際的な面を考慮してのルール緩和だ。

 今後5年間はヨーロッパ出身選手がリーグを席巻していくと言われているが、なぜそう思うんだい? より多くの3ポイントシュート、より多くのパス……。これはNBAではなく、ヨーロッパのスタイルなんだ」

 今年のオールスターゲームで両チーム合わせて計397得点の新記録が生まれ、ショットクロックをほとんど使わずにディープスリーを放つ場面も増えつつある現在のNBA。今後どのような変化と進化をしていくのか、目が離せない。

構成●ダンクシュート編集部

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