今季のミルウォーキー・バックスはエイドリアン・グリフィンHC(ヘッドコーチ)の下、ヤニス・アデトクンボ、新加入のデイミアン・リラードらの活躍で、フィラデルフィア・セブンティシクサーズやマイアミ・ヒートといった強豪を上回り、1月途中までイースタン・カンファレンス2位の30勝13敗の成績を残していた。
しかし、選手との衝突やディフェンス力の低下、試合中の修正能力の低さなど様々な問題が重なり、1月23日にチームは就任1年目のグリフィンの解任を発表。それから4日後の27日にベテランのドック・リバースを新指揮官に迎え、再スタートを切った。
HC交代後、チームは最初の10戦で3勝7敗と振るわなかったが、オールスター明けから6連勝を記録。過去にトレイシー・マッグレディ、ケビン・ガーネット、ポール・ピアース、ジョエル・エンビードといったスター選手を指導した実績のあるリバースは、ヤニスとリラードからも信頼を勝ち取り、プレーオフに向けてさらに調子を上げていくものと思われた。
ところが、4月に入るとワシントン・ウィザーズ、メンフィス・グリズリーズ、トロント・ラプターズとリーグ下位に低迷する相手にまさかの3連敗。7日にはニューヨーク・ニックスにも敗れ、47勝31敗(勝率60.3%)とイースト2位にはつけているものの、3位のオーランド・マジックに1ゲーム差まで迫られている。
今季のバックスはホームでは29勝11敗と強さを示す一方で、アウェーでは18勝20敗と負け越しており、リバースHCは「アウェーで戦う時にプロ意識を持っていない」とチームを批判していた。
現役時代にリバースの下でプレーし、ボストン・セルティックス時代の2008年にはともに優勝を勝ち取った殿堂入り選手のピアースは、先日『Fox Sports 1』の番組『Undisputed』に出演した際に、苦戦の要因はリーダーシップの欠如にあると語った。
「ドック(リバース)がプロ意識のことを語っているのを聞くと、すぐにチームのリーダーシップについて考えさせられる。彼らはアウェーで一体何をしているんだ? 外出するか、そうじゃないのか。デイム(リラード)、パトリック・ベバリー、アデトクンボのような選手がいれば、彼らはみんなに責任を持たせるが、このチームにはそれが見られない」
さらにピアースは「彼らは守備面でタフさに欠けている。ヤニスは数字的には素晴らしいが、もう(ほかの)チームはミルウォーキーを恐れていない。彼らはここ4、5年、彼らはディフェンス面で圧倒的な強さを誇っていたけど、その存在感はもうないんだ」と指摘した。
スタッツを見ても、昨季110.9(リーグ4位)のディフェンシブ・レーティングは今季115.7(19位)へダウン。失点も113.3(14位)→116.8(22位)、被フィールドゴール成功率は45.6%(2位)→47.0%(11位)、と守備面のスタッツは軒並み悪化と、万能ディフェンダーだったドリュー・ホリデーの退団が大きく響いている。
最後にピアースは「ヒートやジョエル・エンビードが戻ってきたシクサーズのように、マッチアップを間違えれば簡単に1回戦で敗退する可能性もある」と2021年の王者に対して厳しい現実を突きつけていた。
構成●ダンクシュート編集部
2020年のレイカーズ優勝を軽視するピアースにアリナスが反論「この30年、セルティックスはどこにいた?」<DUNKSHOOT>
デュラントは“過小評価”なのか?肯定派のKGに対して否定派のピアースは「レブロンと同じレベルで責任は負わせていない」<DUNKSHOOT>
現代の守備の強度不足はヨーロッパ出身選手が原因?アリナスが主張「トップディフェンダーはルディとグリーク・フリークだけ」<DUNKSHOOT>
しかし、選手との衝突やディフェンス力の低下、試合中の修正能力の低さなど様々な問題が重なり、1月23日にチームは就任1年目のグリフィンの解任を発表。それから4日後の27日にベテランのドック・リバースを新指揮官に迎え、再スタートを切った。
HC交代後、チームは最初の10戦で3勝7敗と振るわなかったが、オールスター明けから6連勝を記録。過去にトレイシー・マッグレディ、ケビン・ガーネット、ポール・ピアース、ジョエル・エンビードといったスター選手を指導した実績のあるリバースは、ヤニスとリラードからも信頼を勝ち取り、プレーオフに向けてさらに調子を上げていくものと思われた。
ところが、4月に入るとワシントン・ウィザーズ、メンフィス・グリズリーズ、トロント・ラプターズとリーグ下位に低迷する相手にまさかの3連敗。7日にはニューヨーク・ニックスにも敗れ、47勝31敗(勝率60.3%)とイースト2位にはつけているものの、3位のオーランド・マジックに1ゲーム差まで迫られている。
今季のバックスはホームでは29勝11敗と強さを示す一方で、アウェーでは18勝20敗と負け越しており、リバースHCは「アウェーで戦う時にプロ意識を持っていない」とチームを批判していた。
現役時代にリバースの下でプレーし、ボストン・セルティックス時代の2008年にはともに優勝を勝ち取った殿堂入り選手のピアースは、先日『Fox Sports 1』の番組『Undisputed』に出演した際に、苦戦の要因はリーダーシップの欠如にあると語った。
「ドック(リバース)がプロ意識のことを語っているのを聞くと、すぐにチームのリーダーシップについて考えさせられる。彼らはアウェーで一体何をしているんだ? 外出するか、そうじゃないのか。デイム(リラード)、パトリック・ベバリー、アデトクンボのような選手がいれば、彼らはみんなに責任を持たせるが、このチームにはそれが見られない」
さらにピアースは「彼らは守備面でタフさに欠けている。ヤニスは数字的には素晴らしいが、もう(ほかの)チームはミルウォーキーを恐れていない。彼らはここ4、5年、彼らはディフェンス面で圧倒的な強さを誇っていたけど、その存在感はもうないんだ」と指摘した。
スタッツを見ても、昨季110.9(リーグ4位)のディフェンシブ・レーティングは今季115.7(19位)へダウン。失点も113.3(14位)→116.8(22位)、被フィールドゴール成功率は45.6%(2位)→47.0%(11位)、と守備面のスタッツは軒並み悪化と、万能ディフェンダーだったドリュー・ホリデーの退団が大きく響いている。
最後にピアースは「ヒートやジョエル・エンビードが戻ってきたシクサーズのように、マッチアップを間違えれば簡単に1回戦で敗退する可能性もある」と2021年の王者に対して厳しい現実を突きつけていた。
構成●ダンクシュート編集部
2020年のレイカーズ優勝を軽視するピアースにアリナスが反論「この30年、セルティックスはどこにいた?」<DUNKSHOOT>
デュラントは“過小評価”なのか?肯定派のKGに対して否定派のピアースは「レブロンと同じレベルで責任は負わせていない」<DUNKSHOOT>
現代の守備の強度不足はヨーロッパ出身選手が原因?アリナスが主張「トップディフェンダーはルディとグリーク・フリークだけ」<DUNKSHOOT>
関連記事
- 2020年のレイカーズ優勝を軽視するピアースにアリナスが反論「この30年、セルティックスはどこにいた?」<DUNKSHOOT>
- 「テイタムはスーパースターにはなれない」アリナスがMVP候補2人をバッサリ「ルカは得点は重ねるが、ディフェンスはまったくしない」<DUNKSHOOT>
- キングスの大黒柱サボニスの好調の理由は“SNS断ち”「シーズン始めに全部削除した。それが最高の結果になっている」<DUNKSHOOT>
- アービングが9年ぶりの週間MVP!東はポルジンギスの受賞で、セルティックスが4人の受賞者を輩出した史上初のチームに|NBA第24週
- 「NBAでベストなデュオ」と相手選手も脱帽。ヨキッチ&マレー擁する昨季王者ナゲッツが狙うは「当然トップシードさ」<DUNKSHOOT>