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「彼は勝利のために尽力してきた」セルティックスと延長契約を結んだホリデーをGMが称賛「若手が見習うべき男」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.04.19

昨夏に加入したホリデーはセルティックスのバスケットに見事フィットし、プレーオフのトップシード獲得に大きく貢献した。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスは今季リーグベストとなる64勝18敗(勝率78.0%)の戦績を残し、レギュラーシーズンを終了。現地4月20日(日本時間21日、日付は以下同)からスタートするプレーオフで、フランチャイズ史上18度目のリーグ制覇を目指す。

 今季のチームはジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンのオールスターデュオにクリスタプス・ポルジンギス、ドリュー・ホリデー、デリック・ホワイト、アル・ホーフォードによる強固な基盤を形成。

 ホームのTDガーデンでは37勝4敗(勝率90.2%)、オフェンシブ・レーティングでNBA歴代最高値の122.2、ディフェンシブ・レーティングもリーグ2位の110.6を誇り、ネット・レーティング+11.7は2位のオクラホマシティ・サンダー(+7.3)に大差をつけて1位になった。

 現在NBAはプレーイン・トーナメントが行なわれており、イースタン・カンファレンス第1シードのセルティックスは19日のイースト第8シード決定戦(マイアミ・ヒートvsシカゴ・ブルズ)で勝ったチームと、21日からファーストラウンドを戦うため、約1週間も試合間隔が空くことになる。

 そうしたなか、セルティックスは10日にホリデーと4年1億3500万ドル(約207億9000万円)で延長契約を締結した。
 
 ホリデーは昨年10月1日のトレードでポートランド・トレイルブレイザーズから加入。攻守のバランスが取れたた33歳の2ウェイプレーヤーは、初年度からチーム3位の平均32.8分をプレーして12.5点、5.4リバウンド、4.8アシスト、0.9スティール、0.8ブロックにキャリアベストの3ポイント成功率42.9%を残した。

 16日のメディア応対で、セルティックスのバスケットボール運営部代表兼ゼネラルマネージャー(GM)のブラッド・スティーブンスは、ホリデーがチームに与えた影響力について次のように語っていた。

「我々はすでにそれを目にしていると思う。ドリューはこのチームへ加わってから、勝利を重ねるためにすべてをこなそうと尽力してきた。彼のようなタイプの選手は、どんな夜(試合)でも様々な仕事をこなすことができる、オフボールでもプレーでき、なおかつ効果的にプレーできるんだ」

 昨季までミルウォーキー・バックスに3シーズン在籍したホリデーは、2021年にリーグ優勝に貢献し、同年夏にはアメリカ代表として東京五輪で金メダルを獲得している。

 スティーブンスGMは、チームの勝利のためには何でもこなす献身的なプレーだけでなく、リーダーシップや若手選手の良き手本になっていることも評価していた。
 
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「ドリューは彼ら(若手)が見習うべき男」とスティーブンス