今夏のボストン・セルティックスは、ジョー・マズーラHCの下、球団OBたちがトレーニングキャンプに顔を出してチームをサポートしてきた。
殿堂入りしたレジェンドのポール・ピアースを筆頭に、アントワン・ウォーカーやエディ・ハウス、サム・キャセール(現アシスタントコーチ)、サム・ヴィンセントといった面々が駆けつけた。
チームは現地時間10月19日のシャーロット・ホーネッツ戦に127-99で快勝し、プレシーズンを4勝1敗で終了。すると翌20日には優勝戦士のラジョン・ロンドが登場した。
2006年から2014-15シーズン途中まで、8年半にわたってセルティックスでプレーしたロンドは、ピアースやケビン・ガーネット、レイ・アレンらと2008年の優勝に大きく貢献した司令塔。在籍中にオールスターとオールディフェンシブチームに各4回、オールNBAチームにも選ばれた実績を誇り、平均8.5アシストはフランチャイズ史上トップ、通算990スティールは同3位、4474アシストは同4位の成績を残した。
2021-22シーズンを最後にNBAでプレーしていない37歳のベテランは、“アワーバック・センター”というワールドクラスの練習施設へOBとして初めて足を踏み入れた。
「僕はこれまであそこで練習する機会も、プレーすることもなかった。本当に素晴らしい施設だ。僕にとってはこれまで見てきたなかでベストなひとつだと思う。本当にいい施設だ。あそこでプレーしたくない人なんているの?」と、計9チームでプレーした経験を持つロンドは語る。
ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンというリーグ最高級のウイングデュオを擁し、その周囲をアル・ホーフォードや新加入組のクリスタプス・ポルジンギス、ドリュー・ホリデーらが支えるセルティックス。今季も優勝候補に挙がる豪華戦力を有している。
ロンドにとって、ホリデーは2017-18シーズンにニューオリンズ・ペリカンズでともに戦った元チームメイト。今オフにセルティックスがホリデーを獲得した動きを「気に入っている」と口にし、元戦友を次のように評した。
「彼は僕が一緒にプレーしてきた歴代のチームメイトたちのなかでも大好きな1人。彼がこのチームへもたらすことを見るのが楽しみだ。彼のメンタリティにマインドセット、試合へ臨むプロフェッショナルな姿勢、コート上へ持ち込むものだね。それに、彼は数字に残らないこともたくさんこなしてくれる。とてもアンセルフィッシュで、一緒にいると楽しいんだ。そして彼は勝者であり、負けず嫌いな男なのさ」
セルティックスはロンドやピアース、ガーネットらがもたらした2008年のチャンピオンシップを最後に、15年間優勝から遠ざかっている。球団史上18度目の栄冠を目指す名門は、25日のニューヨーク・ニックス戦で開幕を迎える。
チームとしての出来はもちろん、ロンドが期待を寄せるホリデーのパフォーマンスにも注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)
殿堂入りしたレジェンドのポール・ピアースを筆頭に、アントワン・ウォーカーやエディ・ハウス、サム・キャセール(現アシスタントコーチ)、サム・ヴィンセントといった面々が駆けつけた。
チームは現地時間10月19日のシャーロット・ホーネッツ戦に127-99で快勝し、プレシーズンを4勝1敗で終了。すると翌20日には優勝戦士のラジョン・ロンドが登場した。
2006年から2014-15シーズン途中まで、8年半にわたってセルティックスでプレーしたロンドは、ピアースやケビン・ガーネット、レイ・アレンらと2008年の優勝に大きく貢献した司令塔。在籍中にオールスターとオールディフェンシブチームに各4回、オールNBAチームにも選ばれた実績を誇り、平均8.5アシストはフランチャイズ史上トップ、通算990スティールは同3位、4474アシストは同4位の成績を残した。
2021-22シーズンを最後にNBAでプレーしていない37歳のベテランは、“アワーバック・センター”というワールドクラスの練習施設へOBとして初めて足を踏み入れた。
「僕はこれまであそこで練習する機会も、プレーすることもなかった。本当に素晴らしい施設だ。僕にとってはこれまで見てきたなかでベストなひとつだと思う。本当にいい施設だ。あそこでプレーしたくない人なんているの?」と、計9チームでプレーした経験を持つロンドは語る。
ジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウンというリーグ最高級のウイングデュオを擁し、その周囲をアル・ホーフォードや新加入組のクリスタプス・ポルジンギス、ドリュー・ホリデーらが支えるセルティックス。今季も優勝候補に挙がる豪華戦力を有している。
ロンドにとって、ホリデーは2017-18シーズンにニューオリンズ・ペリカンズでともに戦った元チームメイト。今オフにセルティックスがホリデーを獲得した動きを「気に入っている」と口にし、元戦友を次のように評した。
「彼は僕が一緒にプレーしてきた歴代のチームメイトたちのなかでも大好きな1人。彼がこのチームへもたらすことを見るのが楽しみだ。彼のメンタリティにマインドセット、試合へ臨むプロフェッショナルな姿勢、コート上へ持ち込むものだね。それに、彼は数字に残らないこともたくさんこなしてくれる。とてもアンセルフィッシュで、一緒にいると楽しいんだ。そして彼は勝者であり、負けず嫌いな男なのさ」
セルティックスはロンドやピアース、ガーネットらがもたらした2008年のチャンピオンシップを最後に、15年間優勝から遠ざかっている。球団史上18度目の栄冠を目指す名門は、25日のニューヨーク・ニックス戦で開幕を迎える。
チームとしての出来はもちろん、ロンドが期待を寄せるホリデーのパフォーマンスにも注目していきたい。
文●秋山裕之(フリーライター)