今季のダラス・マーベリックスは2年ぶりにプレーオフ進出を果たし、ファーストラウンドでロサンゼルス・クリッパーズと対戦している。
4月21日(日本時間22日、日付は以下同)に行なわれた初戦で、マブズは30-56と大差をつけられて前半を終了。後半に巻き返したものの、97-109で敗退した。
エースのルカ・ドンチッチはゲームハイの33得点に13リバウンド、6アシストをマーク。ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は「ルカがオープンの味方を見つけていた。我々はシュートがあまり入らなかっただけ。このチームが後半に見せた戦い方は気に入っている。そこから構築していかなければならない」と話していたように、上々のプレーを見せていた。
2011年にダーク・ノビツキーを中心とした布陣で球団初優勝を飾ったマブズだが、以降は1回戦の壁を破れず。2018年のドンチッチ加入後は2022年にカンファレンス決勝に進んだのが最高で、昨季に至ってはプレーオフ進出を逃していた。
そんななか、元スロベニア代表のゴラン・ドラギッチは、ユドニス・ハズレム(元マイアミ・ヒート)とマイク・ミラー(元ヒートほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組『The Ogs』に出演し、同郷のドンチッチならチャンピオンシップを勝ち獲ることができると話していた。
「私はそう見ている。彼なら勝てるとね。彼に必要なのは、ほんの少し変えるだけ。もっとチームメイトたちを信頼することかもしれないね。彼は(味方へ)パスしているけど、もうちょっとボールを手放すことかな。長いシーズンなんだ。しかもプレーオフに入ってもずっとボールを手にしていたら疲れてしまうからね」
スロベニア代表で共闘経験のあるドラギッチの眼には、ドンチッチがもっとチームメイトを信じてパスを回し、彼らにプレーを託す必要性があると感じているのだろう。
23日に迎えたシリーズ第2戦。カワイ・レナードが戦列復帰してベストメンバーが揃ったクリッパーズ相手に、マブズは96-93で勝利。ドンチッチは32得点、6リバウンド、9アシスト、3点リードの残り2分8秒にマキシ・クリバーの3ポイントをアシストすると、6点リードの残り1分26秒にはジェームズ・ハーデン越しに3ポイントを叩き込み、シリーズを1勝1敗のタイへ持ち込んだ。
同点9回、リードチェンジ10回の接戦を制する原動力となったドンチッチは試合後、「最初の試合(第1戦)は僕らにとってベストなゲームではなかった。だからこそ、ここで彼らと戦えることを証明しなければならなかった」と振り返った。
また、第4クォーターにマブズの14-0のランをともに牽引したカイリー・アービング(23得点、6リバウンド、3アシスト)について「彼が我々のチームにいることは素晴らしいことだ。とても助かっているよ。 素晴らしい選手だし、彼がここに来てくれて本当に嬉しいよ」と感謝を述べていた。
現在のロスターにはPJ・ワシントンやティム・ハーダウェイJr.、デリック・ジョーンズJr.、ダニエル・ギャフォード、マキシ・クリバー、ダンテ・エクサムといったドンチッチ&アービングを支えるサポーティングキャストがいる。大黒柱のドンチッチが彼らの能力をさらに引き出し、自信を植え付けることができれば、プレーオフでの上位進出は十分可能だろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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4月21日(日本時間22日、日付は以下同)に行なわれた初戦で、マブズは30-56と大差をつけられて前半を終了。後半に巻き返したものの、97-109で敗退した。
エースのルカ・ドンチッチはゲームハイの33得点に13リバウンド、6アシストをマーク。ジェイソン・キッドHC(ヘッドコーチ)は「ルカがオープンの味方を見つけていた。我々はシュートがあまり入らなかっただけ。このチームが後半に見せた戦い方は気に入っている。そこから構築していかなければならない」と話していたように、上々のプレーを見せていた。
2011年にダーク・ノビツキーを中心とした布陣で球団初優勝を飾ったマブズだが、以降は1回戦の壁を破れず。2018年のドンチッチ加入後は2022年にカンファレンス決勝に進んだのが最高で、昨季に至ってはプレーオフ進出を逃していた。
そんななか、元スロベニア代表のゴラン・ドラギッチは、ユドニス・ハズレム(元マイアミ・ヒート)とマイク・ミラー(元ヒートほか)がホスト役を務めるポッドキャスト番組『The Ogs』に出演し、同郷のドンチッチならチャンピオンシップを勝ち獲ることができると話していた。
「私はそう見ている。彼なら勝てるとね。彼に必要なのは、ほんの少し変えるだけ。もっとチームメイトたちを信頼することかもしれないね。彼は(味方へ)パスしているけど、もうちょっとボールを手放すことかな。長いシーズンなんだ。しかもプレーオフに入ってもずっとボールを手にしていたら疲れてしまうからね」
スロベニア代表で共闘経験のあるドラギッチの眼には、ドンチッチがもっとチームメイトを信じてパスを回し、彼らにプレーを託す必要性があると感じているのだろう。
23日に迎えたシリーズ第2戦。カワイ・レナードが戦列復帰してベストメンバーが揃ったクリッパーズ相手に、マブズは96-93で勝利。ドンチッチは32得点、6リバウンド、9アシスト、3点リードの残り2分8秒にマキシ・クリバーの3ポイントをアシストすると、6点リードの残り1分26秒にはジェームズ・ハーデン越しに3ポイントを叩き込み、シリーズを1勝1敗のタイへ持ち込んだ。
同点9回、リードチェンジ10回の接戦を制する原動力となったドンチッチは試合後、「最初の試合(第1戦)は僕らにとってベストなゲームではなかった。だからこそ、ここで彼らと戦えることを証明しなければならなかった」と振り返った。
また、第4クォーターにマブズの14-0のランをともに牽引したカイリー・アービング(23得点、6リバウンド、3アシスト)について「彼が我々のチームにいることは素晴らしいことだ。とても助かっているよ。 素晴らしい選手だし、彼がここに来てくれて本当に嬉しいよ」と感謝を述べていた。
現在のロスターにはPJ・ワシントンやティム・ハーダウェイJr.、デリック・ジョーンズJr.、ダニエル・ギャフォード、マキシ・クリバー、ダンテ・エクサムといったドンチッチ&アービングを支えるサポーティングキャストがいる。大黒柱のドンチッチが彼らの能力をさらに引き出し、自信を植え付けることができれば、プレーオフでの上位進出は十分可能だろう。
文●秋山裕之(フリーライター)
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