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八村塁、復帰のタイムテーブルは未定…「おそらく来週も欠場することになる」とブルックスHC

秋山裕之

2019.12.29

12月は平均17.3点、6.6リバウンドと好プレーを披露していた八村。彼の離脱後チームは1勝5敗と苦戦を強いられており、復帰が待ち遠しいところだ。(C)Getty Images

 12月28日(日本時間29日、日付は以下同)。ワシントン・ウィザーズのスコット・ブルックス・ヘッドコーチ(HC)は、ホームのキャピタル・ワン・アリーナで開催されたニューヨーク・ニックス戦前の会見で八村塁の怪我の進捗状況を明かした。

「まだ痛みを感じているようだ。おそらく、来週も欠場することになると思う。今はそれ以上の情報はない」

 12月16日に行なわれたデトロイト・ピストンズ戦の前半終盤に鼠径部を打撲した八村は、5試合連続で欠場後、再診断を受ける予定となっていたが、今日のニックス戦も出場せず。年末年始となる来週も欠場することになると指揮官は語った。

 そのため、八村は30日のマイアミ・ヒート戦、1月1日のオーランド・マジック戦、3日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦、4日のデンバー・ナゲッツ戦も出場しないことが濃厚となっている。

 そんな中で迎えたニックス戦でウィザーズはエースのブラッドリー・ビールが3年ぶりに欠場。ただブルックスHCは「(ビールのケガは)長引くものではない。すでに状態は良くなっていると聞いている」とケガは軽傷であることを明かした。

 ニックス戦を迎えるにあたり、「エース不在はものすごく痛い」と語ったブルックスHCだが、出番や活躍の場を求める若手にとっては貴重な機会であることも事実だ。
 
 この日は、先週契約したばかりのゲイリー・ペイトン二世がビールの代役に抜擢。さらにアドミラル・スコフィールドが務めていた先発パワーフォワードには、2日前のピストンズ戦でデビューしたジョナサン・ウィリアムズを昇格させた。ハードワーカーとしてウィザーズにエナジーを持ち込むウィリアムズは、キャリア初のスターター起用となった。

 さらに2試合の出場停止処分を終えたアイザイア・トーマスが先発に復帰。ビール不在によりファーストオプションとなったことで、前半から飛ばして2桁得点を奪う活躍を披露しウィザーズを牽引した。

 ペイトン二世も持ち前のディフェンスだけでなく、オフェンスでも好プレーを披露。27歳のガードはフィールドゴール66.7%(6/9)と高確率でシュートを沈めて15得点、守備ではニックスのチーム通算(5)を上回る6スティールを奪ってみせた。

 試合は100-107で敗れたものの、ウィリアムズとペイトン二世は、ウィザーズにとってディフェンス面における起爆剤となる可能性を大いに秘めている。主力不在の中で是非とも存在感を発揮してほしいところだ。

文●秋山裕之(フリーライター)
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