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「60得点も可能な選手が2人いる」。ピアースがマブズを引っ張るドンチッチとアービングを絶賛「NBA史上ベストなオフェンシブデュオだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.05.24

ウエスト決勝初戦、アービング(左)が30得点、ドンチッチ(右)が33得点をあげてマブズが敵地で先勝した。(C)Getty Images

 現地時間5月22日にターゲット・センターで幕を開けたウエスタン・カンファレンスのファイナル初戦。アウェーのダラス・マーベリックスが108-105でミネソタ・ティンバーウルブズを下し、シリーズ1勝目をあげた。

「勝負所で酷いオフェンスをしてしまった。バッドショットにターンオーバーの数々、それに落ち着きもなかった。我々はクラッチタイムでもっと上手くやらなければならない」

 ウルブズのクリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)は試合後にそう振り返り、24日の第2戦に向けてチームの課題を口にした。ウルブズは前半こそ62-59とリードして折り返すも、43-49と劣勢になった後半はチーム全体でフィールドゴール成功率36.4%(16/44)と失速し、終始1桁点差だった大事な初戦を落とした。

 そのウルブズとは対照的に、マブズは「誰もパニックに陥ってはいなかった。自分たちのプレーが良かろうと悪かろうと関係なく、そこには絶大な信頼があった」とジェイソン・キッドHCは言う。
 
 見事に初戦を制したマブズは、ルカ・ドンチッチがゲームハイの33得点に6リバウンド、8アシスト、3スティール、カイリー・アービングが30得点、5リバウンド、4アシストと両輪が躍動。さらにPJ・ワシントンが13得点、7リバウンド、2ブロック、ダニエル・ギャフォードが10得点、9リバウンド、デレック・ライブリー二世が9得点、11リバウンド、3アシスト、2ブロックで勝利に貢献した。

 なかでも劣勢の前半を牽引したのがアービングだ。32歳のスコアラーは前半に両チーム最多の24得点。そのうち18得点は得意のフローターなどペイントエリアから奪ったものだった。『ESPN Stats & Information』によると、これは通算7度目(計87試合目)のプレーオフを戦うアービングにとって、前半に記録した得点としては2番目に多い数字だ。

 クリーブランド・キャバリアーズ時代の2017年以来、7年ぶり4度目のカンファレンス・ファイナルを戦うアービングは、「前にもこの場にいたからね。ほんの少し落ち着いて臨むことができているよ。自信を持って試合を始めて、攻撃的でいられるんだ」と、いい精神状態でコートに立てていることを明かした。
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相棒ドンチッチも「彼がいてくれて本当に感謝」