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【NBA】16年ぶり18回目の栄冠を見据えるセルティックス。名門の優勝を後押しする2つのデータ<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.06.06

リーグ最高勝率の勢いそのままに、プレーオフも順当に勝ち上がってきたセルティックス。王座奪還まであと一歩だ。(C)Getty Images

 現地時間6月6日(日本時間7日)に幕を開けるNBAファイナル2024。ボストン・セルティックとダラス・マーベリックスによる頂上決戦は、どちらも久々の栄冠が懸かる(前者は16年ぶり、後者は13年ぶり)とあって、注目度は高まっている。

 下馬評で優勢なのは、やはり今季リーグ最高勝率を記録したセルティックスだろう。

 近年はウエスタン・カンファレンスの方が競争率が高いとは言え、50勝32敗だったマブズに対して、セルティックスはイースタン・カンファレンスの2位(ニューヨーク・ニックス/50勝32敗)に14ゲーム差をつけ、64勝18敗と圧倒。平均得失点差もリーグ断トツの+11.3を叩き出した(マブズは+2.2で14位)。
 
 さらにセルティックスの優勝を後押しするデータもある。ファイナルの事前情報としてリーグが出したスタッツによると、過去にレギュラーシーズンで平均得失点差が11以上だったチームは、1970-71シーズンのミルウォーキー・バックス、71-72シーズンのロサンゼルス・レイカーズとバックス、1995-96シーズンのシカゴ・ブルズ、2016-17シーズンのゴールデンステイト・ウォリアーズの5チームしかなく、うち72年のバックスを除く4チームが頂点に立っている(以下参照)。

 また、プレーオフが4ラウンド制となった1975年以降、ファイナルに到達するまでのレギュラーシーズンとプレーオフの合算で「75勝以上・20敗以下」だったチームは9チームあるが、うち8チームは優勝(以下参照)。シーズンに加えてプレーオフでもここまで12勝2敗と高勝率をキープし、76勝20敗と条件をクリアしているセルティックスは、データ上ではかなり頂点に近づいていると言える。

 もっとも、これまで幾度となく歴史が塗り替えられ、新たな伝説が生まれてきたプレーオフ。シーズンで好調だったからといって、トロフィーを手にできる保証はない。歴代単独最多となる18回目の優勝を目指す東の名門は、最後に笑うことができるだろうか。

■NBA平均得失点差ランキング
※矢印の後はプレーオフの結果。

1位:1971-72レイカーズ(+12.28)→優勝

2位:1970-71バックス(+12.26)→優勝

3位:1995-96ブルズ(+12.24)→優勝

4位:2016-17ウォリアーズ(+11.63)→優勝

5位:2023-24セルティックス(+11.34)→?

6位:1971-72バックス(+11.16)→ファイナル敗退

■ファイナル到達までに「75勝以上・20敗以下」だったチーム【1975年以降】
※RS=レギュラーシーズン、PO=プレーオフ。矢印の後はプレーオフの結果。

1986年:セルティックス/78勝16敗(RS67勝15敗+PO11勝1敗)→優勝

1987年:レイカーズ/76勝18敗(RS65勝17敗+PO11勝1敗)→優勝

1992年:ブルズ/78勝20敗(RS67勝15敗+PO11勝5敗)→優勝

1996年:ブルズ/83勝11敗(RS72勝10敗+PO11勝1敗)→優勝

1997年:ブルズ/80勝15敗(RS69勝13敗+PO11勝2敗)→優勝

2013年:ヒート/78勝20敗(RS66勝16敗+PO12勝4敗)→優勝

2015年:ウォリアーズ/79勝18敗(RS67勝15敗+PO12勝3敗)→優勝

2016年:ウォリアーズ/85勝14敗(RS73勝9敗+PO12勝5敗)→ファイナル敗退

2017年:ウォリアーズ/79勝15敗(RS67勝15敗+PO12勝0敗)→優勝

2024年:セルティックス/76勝20敗(RS64勝18敗+PO12勝2敗)→?

構成●ダンクシュート編集部

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