オールドファンにとってシカゴ・ブルズと言えば、"神様"マイケル・ジョーダンと相棒スコッティ・ピッペンを中心に達成した1990年代の2度の3連覇(91~93年、96~98年)が真っ先に思い浮かぶだろう。その後、長い低迷期を経て、2000年後半にはデリック・ローズ(現デトロイト・ピストンズ)、2010年代中期にはジミー・バトラー(現マイアミ・ヒート)がエースとして君臨し、プレーオフチームに復活した。
現在のブルズには、かつてのようなオールスターはいない。過去2年は27勝、22勝とカンファレンス下位に低迷。今季も13勝24敗と負け越しているが、プレーオフ進出圏内の7~8位も同様に勝率5割を下回っており、8位のブルックリン・ネッツとは3.5ゲーム差と、3年ぶりのポストシーズンもにわかに期待が持てる状況となっている。
ジム・ボイレン・ヘッドコーチ(HC)が率いる昨季から、ブルズは不協和音とも戦ってきた。18年12月のボストン・セルティックス戦でチームはホームでフランチャイズ史上ワーストとなる56点差の大敗。この試合で主力を早々にベンチへ下げた指揮官に対して一部の選手が不満を訴え、練習をボイコットしようとした。さらに今季も11月のマイアミ・ヒート戦で、開始4分足らずで得点源のザック・ラビーンを「ディフェンスでひどいミスが3つあった」という理由で交代させ、確執も心配されるようになった。ジョン・パクソン副会長はボイレンHCの厳しい指導を気に入っていると言われる一方で、大量の選手交代に試合直後のフィルムセッション、厳しい練習などの"独裁"はロッカールームで不評ともっぱらの噂だ。
ブルズにとっては、1月の戦いがプレーオフ進出に向けたひとつの山場になる。今後はボストン・セルティックス、ミルウォーキー・バックス、インディアナ・ペイサーズといった勝率5割以上のチームとの対戦が5回。ここで借金がかさめばポストシーズンは遠のくだけに、スターティングガードのトーマス・サトランスキーも、「1月の状況は分かっている。おそらく最も厳しい月になるだろう」と気を引き締める。
チームの課題となるのは攻撃だ。エースのラビーンが平均23.6点をあげているとはいえ、チームの1試合平均得点(105.8)はリーグ25位。オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)は28位(104.1)に低迷している。平均失点はリーグ9位(107.2)だけに、得失点差(-1.5)をマイナスからプラスに転じることができれば、勝率5割復帰への道も見えてくるだろう。
現在のブルズには、かつてのようなオールスターはいない。過去2年は27勝、22勝とカンファレンス下位に低迷。今季も13勝24敗と負け越しているが、プレーオフ進出圏内の7~8位も同様に勝率5割を下回っており、8位のブルックリン・ネッツとは3.5ゲーム差と、3年ぶりのポストシーズンもにわかに期待が持てる状況となっている。
ジム・ボイレン・ヘッドコーチ(HC)が率いる昨季から、ブルズは不協和音とも戦ってきた。18年12月のボストン・セルティックス戦でチームはホームでフランチャイズ史上ワーストとなる56点差の大敗。この試合で主力を早々にベンチへ下げた指揮官に対して一部の選手が不満を訴え、練習をボイコットしようとした。さらに今季も11月のマイアミ・ヒート戦で、開始4分足らずで得点源のザック・ラビーンを「ディフェンスでひどいミスが3つあった」という理由で交代させ、確執も心配されるようになった。ジョン・パクソン副会長はボイレンHCの厳しい指導を気に入っていると言われる一方で、大量の選手交代に試合直後のフィルムセッション、厳しい練習などの"独裁"はロッカールームで不評ともっぱらの噂だ。
ブルズにとっては、1月の戦いがプレーオフ進出に向けたひとつの山場になる。今後はボストン・セルティックス、ミルウォーキー・バックス、インディアナ・ペイサーズといった勝率5割以上のチームとの対戦が5回。ここで借金がかさめばポストシーズンは遠のくだけに、スターティングガードのトーマス・サトランスキーも、「1月の状況は分かっている。おそらく最も厳しい月になるだろう」と気を引き締める。
チームの課題となるのは攻撃だ。エースのラビーンが平均23.6点をあげているとはいえ、チームの1試合平均得点(105.8)はリーグ25位。オフェンシブ・レーティング(100回のポゼッションにおける得点)は28位(104.1)に低迷している。平均失点はリーグ9位(107.2)だけに、得失点差(-1.5)をマイナスからプラスに転じることができれば、勝率5割復帰への道も見えてくるだろう。