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パリ五輪

【パリ五輪】「彼を使わなかったのは愚かだと思う」テイタムが大会初戦でまさかのローテ外に。カーHCが頭を悩ます豪華戦力の起用法<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.07.30

昨季王者セルティックスの主砲テイタムが、五輪初戦でまさかのローテーション外となった。(C)Getty Images

昨季王者セルティックスの主砲テイタムが、五輪初戦でまさかのローテーション外となった。(C)Getty Images

 パリ五輪で5大会連続の金メダルを狙う今回のアメリカ代表ロスターには、豪華絢爛なスーパースターたちが名を連ねている。

 そんなビッグネームたちの公式戦初陣となったセルビアとのグループリーグ初戦では、故障から復帰したケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)がベンチからゲームハイの23得点をマークしたほか、レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が21得点に7リバウンド、9アシストと普段通りのオールラウンドなパフォーマンスを披露。

 さらにドリュー・ホリデー(ボストン・セルティックス)が15得点に2スティール、デビン・ブッカー(サンズ)が12得点に5アシスト、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)とアンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がともに11得点をマーク。スターたちがそれぞれの持ち味を存分に発揮し、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)擁する難敵セルビアを110-84で一蹴した。

 豊富なタレントを誇るアメリカだが、選手層が厚いということは、その分プレータイムが十分に与えられない選手もいるということ。この試合では、昨季セルティックスのエースとして優勝に大きく貢献したジェイソン・テイタムと、アシスト王に輝いたタイリース・ハリバートンをコートへ送り出すことができなかった。
 
 ここまでスター選手たちが集結すると、プレータイム配分がコーチ陣の頭を悩ませることは想像に難くない。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)はこう話していた。

「彼(テイタム)をプレーさせなかったのは愚かだと思うが、40分間の試合で、10人以上がプレーしていくことは本当に難しいことなんだ。ケビンが復帰することで、彼にはプレータイムがなくなるかもしれないと話してはいた。ジェイソンは3年連続でオールNBA1stチーム入りしていて、世界で見てもベストプレーヤーの1人。彼は素晴らしいプロであり、(今回のことも)受け止めてくれたよ」

 アメリカは日本時間7月30日を選手たちのオフにし、その間にコーチ陣は映像を通じて試合を分析していくことになる。そして同時に、この後戦う南スーダンとプエルトリコとの試合で、テイタムとハリバートンをどうローテーションに組み込んでいくかも考えることになるだろう。

文●秋山裕之(フリーライター)

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