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パリ五輪

【パリ五輪】世界の舞台で確かな成長を示した日本。かつて「日本代表として恥」と語った渡邊雄太「誇りに思う」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.03

3連敗で大会を終えたが、渡邊は試合後「誇りに思う」とチームの成長を語った。(C)FIBA

3連敗で大会を終えたが、渡邊は試合後「誇りに思う」とチームの成長を語った。(C)FIBA

 日本男子バスケットボール界にとって、オリンピックで半世紀ぶりの勝利は叶わなかった。前回の東京五輪に続き、3戦全敗で終戦。それでも勝利を収めかけたフランス戦をはじめ、世界の列強相手にも戦えることは示した。

 その手応えは選手たちのコメントからも感じられた。第3戦終了後、渡邊雄太は「素晴らしいプレーをしたブラジルを称えたい」と述べたあと、「自分たちは最後までしっかり足を動かしてやり切ったと思うので、この3試合を誇りに思います」と語った。

 振り返れば2019年のワールドカップ。順位決定ラウンドでニュージーランドに30点差で大敗したあと、渡邊は「日本代表として恥だと思います」と吐き捨てた。

 その2年後の東京五輪も、全敗に終わり最後はベンチでタオルを被り涙。それでも、この時は「悔しい気持ちしかないですが、ワールドカップの時のように恥じる気持ちはありません」とチームとしての成長を語っている。

 そして記憶に新しい昨夏ワールドカップでの嬉し涙。48年ぶりに自力でオリンピック出場権を獲得し、迎えたパリ五輪は目標のベスト8こそ叶わなかったものの、終戦後も頭を下げず、リーダーとしてチームの輪の中で声をかける渡邊の姿があった。
 
 同じように前回のオリンピックを経験しているキャプテンの富樫勇樹は、「選手全員がチーム一丸となって努力してくれました。もちろん、これが今の実力ですし、結果が全てではありますが、前回の東京大会よりは少し違う気持ちで終われたかと思います」と総括。

 そして「この経験が次の世代に必ず生きてくると信じています」と、今後に続くであろう未来の日の丸戦士たちへの期待を口にした。

 世界の舞台に立ち始めた5年前には「日本代表として恥」だったが、少しずつ経験と実績を積み重ね、「誇りに思う」チームへと成長したアカツキジャパン。その歩みは、これからも止まることはないだろう。

■男子日本代表 直近5年世界大会の結果

<2019年W杯> 0勝5敗:31位(32チーム中)
●67-86 vsトルコ
●76-89 vsチェコ
●45-98 vsアメリカ
●81-111 vsニュージーランド
●65-80 vsモンテネグロ

<2021年東京五輪> 0勝3敗:11位(12チーム中)
●77-88 vsスペイン
●81-116 vsスロベニア
●77-97 vsアルゼンチン

<2023年W杯> 3勝2敗:19位(32チーム中)
●63-81 vsドイツ
○98-88 vsフィンランド
●89-109 vsオーストラリア
○86-77 vsベネズエラ
○80-71 vsカーボベルデ

<2024年パリ五輪> 0勝3敗:順位未定
●77-97 vsドイツ
●90-94 vsフランス
●84-102 vsブラジル

構成●ダンクシュート編集部

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