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「彼は断トツで最高のチームメイト」キャセールが元同僚ガーネットを絶賛「周囲の成功を心から望んでる」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.08.19

キャセール(右)が元チームメイトのガーネット(左)を絶賛した。(C)Getty Images

 昨季リーグ優勝したボストン・セルティックスでアシスタントコーチを務めるサム・キャセールは、現役時代にのちに殿堂入り選手たちと一緒にプレーした経験を多く持つ。アキーム・オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)とレイ・アレン(元ミルウォーキー・バックスほか)がその代表格だが、"最高のチームメイト"には迷わずケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)を選んでいる。

 クリス・ウェバー(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)やアンファニー・ハーダウェイ(元オーランド・マジックほか)らと同じ1993年ドラフトで1巡目24位指名を受けNBA入りしたキャセールは、ヒューストン・ロケッツ、フェニックス・サンズ、ダラス・マーベリックス、ニュージャージー・ネッツ、ミルウォーキー・バックス、ミネソタ・ティンバーウルブズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、ボストン・セルティックスと計8チームに所属。物怖じしない強心臓と勝負強さを武器に、キャリア計993試合に出場して平均15.7点をマーク、ロケッツとセルティックスで優勝リングを計3個手にした。

 オラジュワン、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)、アレン、ポール・ピアース(元ボストン・セルティックス)など、多くの殿堂入り選手たちと一緒にプレーしたキャセールだが、ポッドキャスト番組『The Knuckleheads』で元NBA選手のダリアス・マイルズから「KG(ガーネット)の激しさに匹敵する選手はいるか」と尋ねられると、「いない」と即答した。
 
「彼(ガーネット)はこれまで一緒にプレーした選手の中で、断トツに最高のチームメイトだ。本当にチームメイトを大切にしているし、周囲の成功を心から望んでいるんだ」

 7学年下のガーネットとはウルブズとセルティックスでチームメイトだったが、キャセールはウルブズ時代の2003-04シーズンに81試合に出場して自己ベストの平均19.8点、フィールドゴール成功率48.8%、7.3アシストをマークして、チームのウエスト第1シード獲得(58勝24敗)に大きく貢献。攻撃的なスタイルで、決して守備が得意ではなかったキャセールは、ガーネットの存在に助けられたという。

「私は『決していいボールディフェンシブプレーヤーではない』と言った。彼は常に『スクリーンで戦え』『俺はここにいて、君を守る。信頼しろ』と言っていた。その言葉はスクリーン越しに戦うのに自信をくれた。相手にとっては脅威の存在だった。すぐに兄弟のような関係になったし、私にとっては偉大な男だ」

 闘争心むき出しの熱いキャラクターで知られるガーネットだが、誰よりもチームメイトを、仲間を大切にしていたことも、信頼を勝ち得て成功を収めた要因かもしれない。

構成●ダンクシュート編集部

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