殿堂入り選手のティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)は、基本に忠実なプレーで"ビッグ・ファンダメンタル"の異名を取ったレジェンドだ。かつての同僚であるエイブリー・ジョンソンは「アメージングと言うしかない」と絶賛している。
1997年のドラフト全体1位指名でスパーズ入りしたダンカンは、ルーキーイヤーから主軸として活躍。19年間球団一筋でプレーし、歴代11位の通算1392試合に出場して同16位の2万6496点、同6位の1万5091リバウンド、同5位の3020ブロックと堂々たる成績を残した。
リーグ優勝5回、ファイナルMVP3回、シーズンMVP2回、オールNBA1stチーム選出10回、オールディフェンシブ1stチーム選出8回、NBA75周年記念チーム選出のほか、2020年にはバスケットボール殿堂入りも果たし、"史上最高のパワーフォワード"との呼び声も高い。
スパーズに計10年間在籍し、優勝した1998-99シーズンには先発ポイントガードとして全50試合に出場したジョンソンはポッドキャスト『Come And Talk 2 Me』に出演した際、「一緒にプレーした選手の歴代ベスト5」を尋ねられ、「ティム・ダンカン、デイビッド・ロビンソン、アキーム・オラジュワン、ダーク・ノビツキー、スティーブ・ナッシュ」と回答した。
ともにスパーズの初優勝に貢献したショーン・エリオットやマリオ・エリーといった、いぶし銀の選手も評価しつつ、ジョンソンは新人時代のダンカンに衝撃を受けたエピソードを明かしている。
「最初の5対5で、彼はデイビッドと対戦した。『マジか! 凄い』と思ったよ。彼のスキルセット、成熟度、強さ、フットワークは今まで見たことがなかったから興奮したね。最優秀守備選手賞、MVPを獲得した経験を持つデイビッドに対するプレーは信じられなかった」
シーズンMVP(1995年)に最優秀守備選手賞(92年)、オールNBA1stチームとディフェンシブ1stチームに各4度の選出を誇り、オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)やパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)と並ぶトップセンターとして名を馳せたロビンソンと、いきなり対等に渡り合っていたという。
「信じられないようなチームメイトだった。チームのシュート練習のほかに、彼は自分でポスト(プレー)の練習を2時間はしていた。アメージングと言うしかないね。そしてNBAで何年プレーしたとかは関係なく、ティムは練習やフィルムセッション、飛行機、バスには決して遅刻しなかった。絶対にね。いつも早くて、時間を守るという概念を忘れるくらいだった」
今回ジョンソンが語ったように、ダンカンの真の凄さはともにプレーしたチームメイトだからこそわかる部分もあるのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
スパーズの「歴代ベスト5」を選定!黄金期を支えた"ビッグ3"とセンターは鉄板。一方でSFはレナードではなく…
1997年のドラフト全体1位指名でスパーズ入りしたダンカンは、ルーキーイヤーから主軸として活躍。19年間球団一筋でプレーし、歴代11位の通算1392試合に出場して同16位の2万6496点、同6位の1万5091リバウンド、同5位の3020ブロックと堂々たる成績を残した。
リーグ優勝5回、ファイナルMVP3回、シーズンMVP2回、オールNBA1stチーム選出10回、オールディフェンシブ1stチーム選出8回、NBA75周年記念チーム選出のほか、2020年にはバスケットボール殿堂入りも果たし、"史上最高のパワーフォワード"との呼び声も高い。
スパーズに計10年間在籍し、優勝した1998-99シーズンには先発ポイントガードとして全50試合に出場したジョンソンはポッドキャスト『Come And Talk 2 Me』に出演した際、「一緒にプレーした選手の歴代ベスト5」を尋ねられ、「ティム・ダンカン、デイビッド・ロビンソン、アキーム・オラジュワン、ダーク・ノビツキー、スティーブ・ナッシュ」と回答した。
ともにスパーズの初優勝に貢献したショーン・エリオットやマリオ・エリーといった、いぶし銀の選手も評価しつつ、ジョンソンは新人時代のダンカンに衝撃を受けたエピソードを明かしている。
「最初の5対5で、彼はデイビッドと対戦した。『マジか! 凄い』と思ったよ。彼のスキルセット、成熟度、強さ、フットワークは今まで見たことがなかったから興奮したね。最優秀守備選手賞、MVPを獲得した経験を持つデイビッドに対するプレーは信じられなかった」
シーズンMVP(1995年)に最優秀守備選手賞(92年)、オールNBA1stチームとディフェンシブ1stチームに各4度の選出を誇り、オラジュワン(元ヒューストン・ロケッツほか)やパトリック・ユーイング(元ニューヨーク・ニックスほか)と並ぶトップセンターとして名を馳せたロビンソンと、いきなり対等に渡り合っていたという。
「信じられないようなチームメイトだった。チームのシュート練習のほかに、彼は自分でポスト(プレー)の練習を2時間はしていた。アメージングと言うしかないね。そしてNBAで何年プレーしたとかは関係なく、ティムは練習やフィルムセッション、飛行機、バスには決して遅刻しなかった。絶対にね。いつも早くて、時間を守るという概念を忘れるくらいだった」
今回ジョンソンが語ったように、ダンカンの真の凄さはともにプレーしたチームメイトだからこそわかる部分もあるのかもしれない。
構成●ダンクシュート編集部
スパーズの「歴代ベスト5」を選定!黄金期を支えた"ビッグ3"とセンターは鉄板。一方でSFはレナードではなく…
関連記事
- 重鎮ダンカンに迫られた“究極の選択”。「ロビンソン、パーカー、ジノビリの誰をカットする?」の質問にレジェンドの返答は<DUNKSHOOT>
- 「彼はフランス人が嫌いなんだ」殿堂入りのパーカーが盟友ダンカンとの思い出をジョーク交じりで明かす<DUNKSHOOT>
- スパーズの「歴代ベスト5」を選定!黄金期を支えた“ビッグ3”とセンターは鉄板。一方でSFはレナードではなく…
- 「IQはアインシュタイン級」のジョーダン、堅実なストックトン&ダンカンーー優れた頭脳を持つ“ベストIQチーム”を厳選<DUNKSHOOT>
- 【NBAデュオ列伝】ロビンソンに課せられた孤軍奮闘と勝てない日々。そして訪れた“最高の相棒”ダンカンとの出会い|前編