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「ドラフト上位指名=未来のスーパースター」ではない。現地メディアがNBAの“忘れ去られたスター候補”10人を紹介<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2024.09.02

今年もドラフトで多くの有望新人がNBAに加入。生き残りをかけた戦いが幕を開ける。(C)Getty Images

 世界中から才能にあふれた選手が集まり、新陳代謝の激しいリーグとして知られるNBA。たとえドラフト上位で指名された有望新人と言えど、生き残るのは容易ではない。

 現地メディア『Fadeaway World』は、「完全に忘れ去られた近年のNBAトップ10指名選手たち」と題して、2012年以降のドラフトで10位以内に指名されながら、期待外れに終わった選手を取り上げている。

 同サイトがピックアップした10人は以下の通りだ。
※カッコ内は、ドラフト年と指名順位/指名チーム(→は指名直後のトレード先)/ポジション/NBA在籍年数/NBA通算成績(R=リバウンド、A=アシスト)

●ジャレット・カルバー
(2019年全体6位指名/サンズ→ウルブズ/SG/4年
144試合・6.5点・2.8R・1.2A)

●ドラガン・ベンダー
(2016年全体4位指名/サンズ/PF/4年
187試合・5.4点・3.9R・1.3A)

●ジョシュ・ジャクソン
(2017年全体4位指名/サンズ/SF/5年
291試合・11.3点・4.0R・1.8A)

●ジョニー・デイビス
(2022年全体10位指名/ウィザーズ/SG/2年
78試合・4.0点・1.8R・0.8A)

●トーマス・ロビンソン
(2012年全体5位指名/キングス/PF/5年
313試合・4.9点・4.8R・0.6A)
 
 最初に挙げられたカルバーは、八村塁と同じ2019年のドラフト6位で指名されたスウィングマン。テキサス工科大ではNCAAトーナメント準々決勝で八村擁するゴンザガ大を下し、エースとして全米準優勝に導いた。鳴り物入りで入団したウルブズでも1年目は平均9.3点とまずまずの成績を残したものの、徐々に出場機会を失い、昨季はついにNBAで居場所を失った(Gリーグのリオグランデバレー・バイパーズでプレー)。

 ベンダーとジャクソンは、ともにサンズの4位指名選手。クロアチア出身のベンダーは3ポイントも打てる万能ビッグマンとして期待されたが、最初の3年間で平均5.3点と結果を残せず。2020年にNBAを去って以降はイスラエルとスペインでプレーしたが、22年に前十字靭帯断裂のケガを負い、昨季は全休となっている。

 カンザス大出身のジャクソンは1年目に平均13.1点、2年目も11.5点と主力の座を掴んだと思われたが、2年目のオフにトレードに出され、キャリアが暗転。4年目のピストンズでは自己ベストの平均13.4点をあげたものの、翌年に再びトレードの駒に使われ、わずか5年でリーグを去ることとなった。

 同じカンザス大出身で2012年5位指名のロビンソンもトレードに振り回された1人。1年目のシーズン途中から移籍を余儀なくされ、5年間で計6球団に在籍。低迷中のネッツ(2015-16)、レイカーズ(2016-17)で控えを務めたのを最後に、現在はプエルトリコで奮闘している。

 今回取り上げられた中で唯一現役のNBA選手であるデイビスは、ウィザーズでの2年間で通算78試合、平均4.0点とパッとせず。高い得点力を持つコンボガードの触れ込みで期待されたものの、リーグ下位に沈んだ昨季のチームでも存在感は希薄に。ルーキー契約期間が終わる来季までにインパクトを残せるか。
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脇役として5年以上プレーした上位指名選手