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「彼は正当な評価を受けていない」フォックスが相棒のサボニスを称賛「このチームで唯一無二の存在なんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2024.12.18

フォックス(左)が2022年からキングスでプレーしているサボニス(右)について言及した。(C)Getty Images

 現地時間12月17日(日本時間18日、日付は以下同)。ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンのポッドキャスト番組『The Draymond Green Show with Baron Davis』の最新エピソードに、サクラメント・キングスのディアロン・フォックスがゲスト出演した。

 ともにカリフォルニアを本拠地とするウォリアーズとキングスは2023年プレーオフのファーストラウンド(ウォリアーズが4勝3敗で勝利)、そして昨年のプレーイン・トーナメント(キングスが勝利)でも激突している。

 今季ここまでウォリアーズはウエスト8位の14勝11敗(勝率56.0%)、キングスは12位の13勝14敗(勝率48.1%)。フォックスとドマンタス・サボニスの2枚看板にデマー・デローザンを加えてオフェンスの破壊力を増したキングスだが、成績は伸び悩んでいる。

 それでも、フォックスは平均26.2点、5.1リバウンド、6.1アシスト、1.6スティール、サボニスも同21.5点、13.1リバウンド、6.0アシストと好調で、デローザンも同22.5点、3.9リバウンド、4.0アシスト、1.6スティールと個人では優秀なスタッツを残している。

 番組中でフォックスは、2022年2月のトレードでインディアナ・ペイサーズから加入し、今季で在籍4年目を迎えたサボニスのプレーを称賛した。
 
「彼のすごいところは、自分の好きなスポットへ向かって移動し、いとも簡単に点を取るところだ。5ポゼッション連続でボールを渡せば、彼なら得点するか、フリースローラインへ立つ方法を見つけ出すだろう。今年の彼は50-40-85(フィールドゴール50%以上、3ポイント成功率40%以上、フリースロー成功率85%以上)のシューティングを見せている。ビッグマンでは信じられないことだ。

 彼は過小評価され、正当な評価を受けていない。けど彼はこのチームのオフェンスで、相手ビッグマンを外へ引き連れてドライブするスペースを作り出し、僕らのガードを難しくしてくれる。唯一無二の存在なんだ。あの一貫性こそが、彼をスペシャルな選手にしている」

 NBA9年目の今季。サボニスはフィールドゴール成功率62.6%、フリースロー成功率83.3%でキャリアハイ。3ポイント成功率43.3%(平均1.0本成功)も、平均1.0本以上を放ったシーズンでは自己最高ペースだ。

 制限区域内で成功率75.7%(115/152)を記録するだけでなく、ミッドレンジとロングレンジからのショットは試投数こそ少ないものの、いずも50%以上、さらに延長を含む全クォーターで5割超えと抜群の安定感を誇っている。

 また、ダブルダブル23回はリーグトップ、トリプルダブル4回も同4位とリーグ上位に顔を出している。2年ぶりのプレーオフ進出を狙うキングスにとって、28歳の万能ビッグマンはフォックスとともに不可欠な選手であることは間違いない。

文●秋山裕之(フリーライター)

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