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「正直、今夜眠れるか分からない」NBAデビューを翌日に控えた“ドラ1”ザイオンが胸の内を告白

秋山裕之

2020.01.22

全体1位指名を受けたドラフトから約7か月。全米注目の逸材がついにベールを脱ぐ。(C)Getty Images

 1月21日(日本時間22日、日付は以下同)、ニューオリンズ・ペリカンズのザイオン・ウィリアムソンが、複数の現地メディアを前にNBAデビューを控える現在の心境について語った。

「正直、今夜眠れるか分からない。自分にとって初のNBAでの試合について考えていて、すっごく興奮しているんだ」

 昨年のドラフト全体1位でペリカンズから指名されたザイオンは、今季開幕前にナイキのジョーダンブランドや世界的人気ゲーム『NBA 2K』など、複数の企業とスポンサー契約を結んだ超大型新人だ。198cm・129kgという規格外の体格に超人的な身体能力を兼備したルーキーは、これまでレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)やチャールズ・バークレー(元フェニックス・サンズほか)といった、名だたるレジェンドたちと比較されてきた。
 
 プレシーズンでは4試合に出場して平均23.3点、6.5リバウンド、フィールドゴール成功率71.4%(35/49)と好スタッツを残し、大きな期待が寄せられていた。しかし、開幕直前に右ヒザ半月板の損傷が発覚し、手術を受けたことで6~8週間の戦線離脱が決定。8週間経過後の昨年12月中旬時点でも実戦復帰できずに、ザイオン本人もフラストレーションを抱えていたという。

「壁に向かってパンチしたり、椅子を蹴飛ばしたいと思うことは何度もあった。フラストレーションがたまっていたからね。それに自分の思うように身体を動かすことができなかったし、アスレティックな動きができなかったから本当にタフだった。特に19歳の自分にとって、まだNBAの試合でプレーできていなかったからなおさらね。本当にタフだったけど、僕はそれを乗り越えてきたんだ」と、欠場していた期間を振り返った。

 22日にホームで行なわれるサンアントニオ・スパーズ戦で念願のNBAデビューを果たすザイオンは、ニューオリンズとファンについてこう語る。

「最高だよ。この街は美しいし、人々も同様に最高なんだ。彼らは(僕のことを)歓迎してくれた。どこに行っても僕に対して愛情を示してくれる。それに僕がコートへ出るまで『待ちきれない』と言ってくれるんだ」
 
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