2019年の“ドラ1”ザイオン・ウィリアムソン(ニューオリンズ・ペリカンズ)が、現地時間1月22日のサンアントニオ・スパーズ戦で待望のNBAデビュー。アルビン・ジェントリー・ヘッドコーチ(HC)の方針で出場時間に制限が設けられるなか、22得点、7リバウンド、3アシストを記録して待ち望んでいた人々の期待に応えた。
名門デューク大で平均22.6点、8.9リバウンドの成績を残すなど大きな注目を浴びたザイオンは、“レブロン・ジェームズの再来”とも言われ、鳴り物入りで2019年のドラフト1巡目1位指名を受けた。しかし、開幕前に右ヒザ半月板損傷で手術を受けて長期離脱が決定。地道なリハビリに耐え、シーズンを折り返した今季45試合目のスパーズ戦でようやくNBAのコートに立った。
いきなりスタメンのパワーフォワードに入ったザイオンに初得点が訪れたのは、第2クォーター残り10分35秒。オフェンシブ・リバウンドを奪ってゴール下のシュートを決め、本拠地のスムージー・キング・センターを沸かせた。しかし、その後はフリースロー1本とレイアップのみで、第3クォーター終了時点でわずか5得点。ドラフト1位指名としては期待外れと言ってもいい出来だったなか、稀代の大器が最終クォーターに火を噴いた。
残り8分52秒、3ポイントを決めて勢いに乗ると、ロンゾ・ボールからのアリウープパスからレイアップを成功。さらに3ポイント3本を決めるなど連続17得点の猛攻を見せ、最大15点ビハインドをひっくり返して107-106とリードをもたらしてみせた。
最終的に117-121とスパーズに競り負け、デビュー戦を白星で飾れなかったものの、18分間の出場でチームトップタイの22得点(3ポイント4本)、7リバウンド、3アシストをマーク。『ESPN Stats & Info』によれば、1分平均1.2得点(18分18秒で22得点)は1954-55シーズンにショットクロックが導入されて以降にNBAデビューした選手としては最高数値だったという。
スパーズ戦前日に「イライラして壁に穴を開けたり、椅子を蹴り飛ばしたい気持ちに何回もなった。特に俺は19歳で、NBAでまだプレーしていない。ただ、大変だったけどこの戦いを乗り越えた」と語っていたザイオンは、「試合に負けたことを除いては、夢に描いていた通りだ」とデビュー戦を終えての胸中を明かしている。
「まだプレーしたいという気持ちを抑えるのが大変だった。俺はまだ19歳だから、今後どれだけ長くプレーできるかなんて気にせず、試合に勝つことだけを考えている。プレー時間を制限されるのは本当に辛かった」
ジェントリーHCは「今夜の試合で見た光景こそが、我々が知っている彼本来の姿だ」と語り、「今日のことはいい体験になるだろう。ハーフタイムで攻撃的になるように望んだ。ご存知のように、彼は本当に高いポテンシャルを持っている。その片鱗を見せてくれて嬉しいし、高い目標に到達できるはずだ」と太鼓判を押した。また、同じく22得点をあげた4年目のブランドン・イングラムは、「毎晩完売になるだろう。毎晩ザイオンがプレーするのを見れるんだからね」と今後の“ザイオン・フィーバー”を予言していた。
“遅れてきたドラ1”がどのような巻き返しを見せるのか、全米のみならず、世界中からその一挙手一投足に熱視線が送られることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部
名門デューク大で平均22.6点、8.9リバウンドの成績を残すなど大きな注目を浴びたザイオンは、“レブロン・ジェームズの再来”とも言われ、鳴り物入りで2019年のドラフト1巡目1位指名を受けた。しかし、開幕前に右ヒザ半月板損傷で手術を受けて長期離脱が決定。地道なリハビリに耐え、シーズンを折り返した今季45試合目のスパーズ戦でようやくNBAのコートに立った。
いきなりスタメンのパワーフォワードに入ったザイオンに初得点が訪れたのは、第2クォーター残り10分35秒。オフェンシブ・リバウンドを奪ってゴール下のシュートを決め、本拠地のスムージー・キング・センターを沸かせた。しかし、その後はフリースロー1本とレイアップのみで、第3クォーター終了時点でわずか5得点。ドラフト1位指名としては期待外れと言ってもいい出来だったなか、稀代の大器が最終クォーターに火を噴いた。
残り8分52秒、3ポイントを決めて勢いに乗ると、ロンゾ・ボールからのアリウープパスからレイアップを成功。さらに3ポイント3本を決めるなど連続17得点の猛攻を見せ、最大15点ビハインドをひっくり返して107-106とリードをもたらしてみせた。
最終的に117-121とスパーズに競り負け、デビュー戦を白星で飾れなかったものの、18分間の出場でチームトップタイの22得点(3ポイント4本)、7リバウンド、3アシストをマーク。『ESPN Stats & Info』によれば、1分平均1.2得点(18分18秒で22得点)は1954-55シーズンにショットクロックが導入されて以降にNBAデビューした選手としては最高数値だったという。
スパーズ戦前日に「イライラして壁に穴を開けたり、椅子を蹴り飛ばしたい気持ちに何回もなった。特に俺は19歳で、NBAでまだプレーしていない。ただ、大変だったけどこの戦いを乗り越えた」と語っていたザイオンは、「試合に負けたことを除いては、夢に描いていた通りだ」とデビュー戦を終えての胸中を明かしている。
「まだプレーしたいという気持ちを抑えるのが大変だった。俺はまだ19歳だから、今後どれだけ長くプレーできるかなんて気にせず、試合に勝つことだけを考えている。プレー時間を制限されるのは本当に辛かった」
ジェントリーHCは「今夜の試合で見た光景こそが、我々が知っている彼本来の姿だ」と語り、「今日のことはいい体験になるだろう。ハーフタイムで攻撃的になるように望んだ。ご存知のように、彼は本当に高いポテンシャルを持っている。その片鱗を見せてくれて嬉しいし、高い目標に到達できるはずだ」と太鼓判を押した。また、同じく22得点をあげた4年目のブランドン・イングラムは、「毎晩完売になるだろう。毎晩ザイオンがプレーするのを見れるんだからね」と今後の“ザイオン・フィーバー”を予言していた。
“遅れてきたドラ1”がどのような巻き返しを見せるのか、全米のみならず、世界中からその一挙手一投足に熱視線が送られることになりそうだ。
構成●ダンクシュート編集部