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NBA

ピッペンの「チームとしての成功はレブロンより上」発言にアリナスが反論「第1オプションとして掴んだリングはない」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.01.28

ブルズを6度の優勝に導いたピッペンだが、それはジョーダンあってのもの。相棒の引退時に“第1オプション”として結果を残せなかったのも事実だ。(C)Getty Images

ブルズを6度の優勝に導いたピッペンだが、それはジョーダンあってのもの。相棒の引退時に“第1オプション”として結果を残せなかったのも事実だ。(C)Getty Images

 シカゴ・ブルズの1990年代の黄金期を支えたスコッティ・ピッペンは、NBA史に名を刻むレジェンドだ。バスケットボール殿堂入りも果たしており、その実力は折り紙つきだが、近年は“元相棒”マイケル・ジョーダンとの確執が取り沙汰されてきた。

 そのなかで、史上最高の選手(GOAT)に関する持論が反響を呼び、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)はピッペンの見解を一蹴している。

 ピッペンは1987~98年にブルズに在籍。1991~93年、1996~98年に2度の3連覇を達成し、オールNBAチーム選出7回、オールディフェンシブチーム選出8回、オールスター出場7回を記録、引退後の2005年には33番がチームの永久欠番となった。

 そんな歴代屈指のオールラウンダーは、パトリック・ベット・デイビッドのポッドキャスト番組『The PBD Podcast with Patrick Bet-David』に出演。相棒だったジョーダンについて、「マイケルは別格だ。四六時中、競争を好む。ほとんどの人間はあのようにはなれない」とコメントした上で、自身のNBAキャリアと、史上最高の選手に関しても持論を述べたのだ。
 
「私がチームとして残してきた成功は、レブロン(ジェームズ/ロサンゼルス・レイカーズ)よりも上のものだ。6つの優勝リングを勝ち獲ったのだから。個人の栄誉とチャンピオンシップ、どっちが望ましいのか?私は個人の栄誉を追い求めたりはしなかった。

 チームとしての私の成功はレブロンよりも大きい。私は6つのリングを手に入れた(レブロンは4つ)。チームスポーツにGOATは存在しない。レブロンとマイケルのどちらが優れているかと聞かれても、どちらもGOATではないし、勝ち方も異なるので決められない。レブロンと比較できる選手はいないが、だからと言って彼がGOATになるのかは、議論の余地がある」

 これを受けて、アリナスがホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』でも「レブロンとピッペン、どちらがより優れたチームプレーヤーか」を議論。アリナスは「バカげた質問だ」と一蹴した。

「どちらがいい選手か知りたければ、よりいい選手の名前を言えばいい。どちらがチームとして成功したか。それは間違いなく優勝リングを6つ持っている選手だ。(優勝7回の)ロバート・オリーに『あなたとマイケル・ジョーダンのどちらがチームとして成功したと思う?』と聞いたら、彼は自分と答えるだろう。リングを7つ手に入れているからね」

 アリナスは、ピッペンとレブロンのチームにおける“立場の違い”を指摘している。

「彼(ピッペン)には第1オプションとしての称賛はない。第1オプションとして掴んだリングはないし、ほかにも何もない。第1オプションには違う責任がある。スコッティは美化された第2オプションだ。彼はレブロンがやっていることはできない。同じポイントフォワードでも、彼は第2オプションで違いがある」

 ピッペンの発言は、しばらく議論を呼ぶことになりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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