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ロケッツで頭角を現わすアメン・トンプソンは“第2のイグダーラ”?元選手が予想「彼のスタイルに類似した選手になると見ている」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.01.29

今季のトンプソンは先発した16試合で平均17.9点、10.5リバウンド、3.7アシストをあげ、ロケッツは13勝3敗の好成績を残している。(C)Getty Images

 現地時間1月28日(日本時間29日、日付は以下同)、ヒューストン・ロケッツは敵地ステイトファーム・アリーナでアトランタ・ホークスを100-96で下して4連勝。直近12試合で10勝目をあげ、今季成績をウエスタン・カンファレンス2位の32勝14敗(勝率69.5%)とした。

 この試合ではジェイレン・グリーンがゲームハイの25得点に7リバウンド、2スティール、アルペレン・シェングンが18得点、10リバウンド、ジェイショーン・タイトが16得点、4スティール、アメン・トンプソンが11得点、5リバウンド、3アシスト、3スティール、ディロン・ブルックスが11得点を記録した。

 チームの主軸はグリーンとシェングンの2人だが、ブルックスとフレッド・ヴァンブリート、スティーブン・アダムズといったベテラン組、さらにはトンプソンやジャバリ・スミスJr.(左手骨折で離脱中)、タリ・イーソン、キャム・ウィットモアといった若手もブレンドされた強固なロスターを形成している。

 そのなかで、評価が上昇しているのが2年目のトンプソンだ。2023年ドラフト全体4位指名で入団した201㎝・91㎏のウイングは、43試合の出場で平均13.6点、8.1リバウンド、2.7アシスト、1.4スティール、1.1ブロックにフィールドゴール成功率56.0%を残している。
 
 22日のクリーブランド・キャバリアーズ戦で16得点、4アシスト、4スティールに自己最多タイの16リバウンド、25日のリマッチでは今季初のトリプルダブル(23得点、14リバウンド、10アシスト)に2ブロック、27日のボストン・セルティックス戦では決勝弾を含むキャリアハイの33得点に9リバウンド、4アシストと爆発した。

 今季トンプソンが先発した16試合でロケッツは13勝3敗と大きく勝ち越し。恵まれた身体能力とボールへの執着心は目を見張るものがあり、優れたペイントエリアのフィニッシャーで、攻守両面で抜群の存在感を放っている。

 そうした中、28日に米メディア『Yahoo! Sports』の番組『Kevin O'Connor Show』に出演したダニー・グリーン(元サンアントニオ・スパーズほか)は、トンプソンの比較対象にアンドレ・イグダーラ(元ゴールデンステイト・ウォリアーズほか)を挙げていた。

「アメン・トンプソンを見ていると、僕の中ではアンドレ・イグダーラが浮かんでくるんだ。彼の(選手としての)天井が見てとれるし、そういうタイプの選手になれるかもしれない。イギー(イグダーラ)はものすごい身体能力の持ち主で、長い腕があり、(優れた)ディフェンダーとなってオールスターにもなった」
 
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イグダーラはウォリアーズで4度の優勝を経験