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NBA

「モラル的にはめちゃくちゃだ」グリーンがジャズを利用したレイカーズGMに苦言「エインジは二度と彼とは仕事をしないと思う」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.02.08

グリーンはドンチッチ獲得のためにエインジを利用したペリンカ(右)に苦言を呈した。(C)Getty Images

グリーンはドンチッチ獲得のためにエインジを利用したペリンカ(右)に苦言を呈した。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズは今、NBAで最も注目を集めるチームのひとつと言っていいだろう。現地時間2月2日に正式に成立したダラス・マーベリックス、ユタ・ジャズとの3チーム間トレードで、アンソニー・デイビスを手放す代わりにマーベリックスからルカ・ドンチッチを獲得したのだ。

 しかし、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンは、レイカーズのロブ・ペリンカGM(ゼネラルマネージャー)の決断に苦言を呈した。

■トレードの詳細
【マーベリックス獲得】
アンソニー・デイビス
マックス・クリスティー
2029年ドラフト1巡目指名権

【レイカーズ獲得】
ルカ・ドンチッチ
マーキーフ・モリス
マキシ・クリバー

【ジャズ獲得】
ジェイレン・フッド・シフィ―ノ
2025年ドラフト2巡目指名権

 ペリンカGMはドンチッチの入団会見で「今、我々は25歳ながら世界でトップ3に入る選手について話している。今後10年間のロスターを構築する上で、これほど素晴らしい出発点に立てるなど思ってもみなかった」と語った。

 ドンチッチは以前からレブロン・ジェームズを「アイドル」と語っており、「まるで夢が叶った気分だよ。彼のことはいつも尊敬してきた。彼から学べることはたくさんある。すべてを学べること、それに一緒にプレーできることを楽しみにしている」と喜びを口にした。

 一方で『ESPN』によれば、“第3のチーム”となったジャズのCEOを務めるダニー・エインジがトレードの詳細を知ったのは、交渉が成立する30分前だったという。衝撃的なトレードを促進することになるとは知らず、知った時にはすでに手遅れだった。
 
 レイカーズと同じウエスタン・カンファレンス、パシフィック・ディビジョンに所属するウォリアーズのグリーンは、自身のポッドキャスト番組『The Draymond Green Show』で、今回のトレードについて持論を展開した。

「ロブ・ペリンカがやったことはモラルに反する部分がある。彼がなぜそうしたのか理解はできる。でも、『法律を破ったわけじゃないから、刑務所に入ることはないだろう』と思うかもしれないが、モラル的にはめちゃくちゃだ」

 エインジはボストン・セルティックスのバスケットボール運営部長兼GMとして働いた18年間で、66件ものトレードを成立させて“トレーダー・ダニー”の異名を取った。その中には、2007年にケビン・ガーネットとレイ・アレンを獲得し、ポール・ピアースとのビッグ3を完成させてリーグ優勝に導いた功績も含まれる。

 ただ、今回のトレードではジャズに旨みはそこまでないのは明白(フッド・シフィ―ノは7日に解雇)。それだけに、グリーンはペリンカに厳しい見解を突き付けた。

「ロブ・ペリンカは、何も悪いことはしていないと思っているだろう、しかし、モラル的に、ダニー・エインジは二度と彼(ぺリンカ)とは仕事をしないと思う。選択肢を与えなかったわけだからね。仕事上の関係に歪みを生んだ。ダニー・エインジが騙されるのを何度見たことがあるか?」

 ここまでレイカーズは30勝19敗(勝率61.2%)でウエスト5位につけている。今季の結果次第では、今回の大型トレードの評価はまた変わりそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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