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「スコアリングショーをする必要はない」ホルムグレンの復帰初戦はわずか4得点も、ディフェンスで別格の存在感<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.09

長期離脱から復帰したホルムグレン。初戦は4得点にとどまるも、守備で別格の存在感を放った。(C)Getty Images

 現地時間2月8日(日本時間9日、日付は以下同)、オクラホマシティ・サンダーは敵地フェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズを125-112で下し5連勝。今季成績をリーグベストの42勝9敗(勝率82.4%)とした。

 この日の勝利でウエスタン・カンファレンス2位のグリズリーズ(35勝17敗/勝率67.3%)に7.5ゲーム差をつけたサンダーは、シェイ・ギルジャス・アレキサンダーがゲームハイの32得点、8アシストに2ブロック、8本の3ポイントを決めたアーロン・ウィギンズが26得点、11リバウンド、ジェイレン・ウィリアムズが25得点、6リバウンド、6アシスト、アレックス・カルーソが14得点、アイザイア・ハーテンスタインが12得点、14リバウンド、4アシスト、2ブロックをマーク。

 現在、サンダーは先発ガードの一角ケイソン・ウォーレスを右肩負傷で欠いているものの、右骨盤骨折のため昨年11月中旬から離脱していたチェット・ホルムグレンが、7日のトロント・ラプターズ戦で復帰したことは大きなプラスと言っていい。

 約3か月ぶりの実戦となったラプターズ戦、22歳の若手ビッグマンは先発として出場し、22分2秒のプレータイムで4得点、5リバウンド、1アシスト、2スティール、4ブロックをマーク。
 
 出場時間帯における得失点差+22で両チーム最多と、早速インパクトを残したホルムグレンは、復帰初戦をこう振り返っていた。

「素晴らしいこと。僕は長い間欠場していた。コートへ戻って来るために、本当に一生懸命取り組んできたんだ。だから今の僕はすごく嬉しいし興奮している。このチームの勝利を助けることができるようにやっていくこと、向上し続けることを楽しみにしている」

 また、この日サンダーは216cm・94kgのホルムグレンと213cm・113kgのハーテンスタインによるツインタワーが、レギュラーシーズン50試合目にようやく実現。ホルムグレンのドライブに合わせてハーテンスタインが入り込み、フローターを決めるシーンもあった。

 ケガをする前まで、ホルムグレンは今季10試合の出場で平均26.5分、16.4点、8.7リバウンド、2.0アシスト、2.6ブロックにフィールドゴール成功率50.5%、3ポイント成功率37.8%(平均1.4本成功)を記録していたのだが、復帰戦で放ったショットは5本のみ。
 
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「(自身の)ショーをする必要はない」とホルムグレン