現地時間2月15日(日本時間16日)、ネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以降、殿堂)より、2025年の殿堂入り最終候補者17名が発表された。
今年の目玉となる元選手は、カーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックスほか)とドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)。また、両者とも名を連ねた2008年北京オリンピックのアメリカ代表“リディームチーム”も、殿堂入り候補となっている。
カーメロは、シラキュース大1年時の2003年にNCAAトーナメント優勝を飾り、トーナメント最優秀選手賞(Most Outstanding Player)の実績を引っさげ、同年のドラフト全体3位でデンバー・ナゲッツから指名されてNBA入り。
ナゲッツとニックスに所属した最初の14シーズンでいずれも平均20点以上を残し、2012-13シーズンには平均28.7点で得点王に輝いた。レギュラーシーズン通算1260試合でNBA歴代10位の2万8289得点を積み上げ、キャリア平均22.5点、6.2リバウンド、2.7アシストをマーク。オールスターに10度、オールNBAチームに6度、75周年記念チームにも選出されている。
15日に米メディア『New York Post』へ公開された記事の中で、マイアミ・ヒートの指揮官、さらには球団社長として対戦相手のカーメロを見てきたパット・ライリーはこう語っていた。
「彼は本当に、歴代屈指の素晴らしい選手の1人だ。守ることが難しく、シュート力もあり、サイズも運動能力も備わっていた。デンバーで長い間チームを引っ張り、ニューヨークへ向かった。抑えることが難しく、毎晩ゲームプランを練るのに苦しんだ。素晴らしいキャリアだった」
アウトサイド、ミッドレンジのシュート力に加え、フィジカルの強さと俊敏なフットワークを織り交ぜたポストプレーも得意としたカーメロ。エースとして活躍したナゲッツとニックスでは数々のクラッチショットも沈めた。
ナチュラルポジションはスモールフォワード(SF)ながら、時間帯に応じてパワーフォワード(PF)やシューティングガード(SG)でもプレー。アメリカ代表では超攻撃的なPFとして3度のオリンピック金メダルを獲得している。
ライリーはそんなカーメロのポジションについて、次のように評していた。
「彼のポジションをSFだと見る人がいるが、彼はそこだけに収まらない。SFとしてプレーしたのは確かだが、PFもこなせる。当時、我々は(今よりも)ポジションにこだわっていた。彼は2番(SG)でもプレーできた。現代のスタイルでは5番(センター)もこなせるだろう。それだけゲームが進化してきたということ。彼には十分その資格がある。殿堂入りすることを願っているよ」
キャリア終盤はシックスマンやロールプレーヤーなど以前とは異なる役割へのアジャストに苦戦したとはいえ、カーメロがNBAを代表するピュアスコアラーの1人であることに変わりはない。
今年の殿堂入りメンバーは、4月5日にNCAAトーナメントのファイナル4(準決勝)が開催されるテキサス州サンアントニオで発表予定となっている。
来季からは『NBC』でスタジオアナリストに就任することも先日報じられただけに、今後はこれまでに語られなかった現役時代の裏話なども明かしてくれると期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
今年の目玉となる元選手は、カーメロ・アンソニー(元ニューヨーク・ニックスほか)とドワイト・ハワード(元オーランド・マジックほか)。また、両者とも名を連ねた2008年北京オリンピックのアメリカ代表“リディームチーム”も、殿堂入り候補となっている。
カーメロは、シラキュース大1年時の2003年にNCAAトーナメント優勝を飾り、トーナメント最優秀選手賞(Most Outstanding Player)の実績を引っさげ、同年のドラフト全体3位でデンバー・ナゲッツから指名されてNBA入り。
ナゲッツとニックスに所属した最初の14シーズンでいずれも平均20点以上を残し、2012-13シーズンには平均28.7点で得点王に輝いた。レギュラーシーズン通算1260試合でNBA歴代10位の2万8289得点を積み上げ、キャリア平均22.5点、6.2リバウンド、2.7アシストをマーク。オールスターに10度、オールNBAチームに6度、75周年記念チームにも選出されている。
15日に米メディア『New York Post』へ公開された記事の中で、マイアミ・ヒートの指揮官、さらには球団社長として対戦相手のカーメロを見てきたパット・ライリーはこう語っていた。
「彼は本当に、歴代屈指の素晴らしい選手の1人だ。守ることが難しく、シュート力もあり、サイズも運動能力も備わっていた。デンバーで長い間チームを引っ張り、ニューヨークへ向かった。抑えることが難しく、毎晩ゲームプランを練るのに苦しんだ。素晴らしいキャリアだった」
アウトサイド、ミッドレンジのシュート力に加え、フィジカルの強さと俊敏なフットワークを織り交ぜたポストプレーも得意としたカーメロ。エースとして活躍したナゲッツとニックスでは数々のクラッチショットも沈めた。
ナチュラルポジションはスモールフォワード(SF)ながら、時間帯に応じてパワーフォワード(PF)やシューティングガード(SG)でもプレー。アメリカ代表では超攻撃的なPFとして3度のオリンピック金メダルを獲得している。
ライリーはそんなカーメロのポジションについて、次のように評していた。
「彼のポジションをSFだと見る人がいるが、彼はそこだけに収まらない。SFとしてプレーしたのは確かだが、PFもこなせる。当時、我々は(今よりも)ポジションにこだわっていた。彼は2番(SG)でもプレーできた。現代のスタイルでは5番(センター)もこなせるだろう。それだけゲームが進化してきたということ。彼には十分その資格がある。殿堂入りすることを願っているよ」
キャリア終盤はシックスマンやロールプレーヤーなど以前とは異なる役割へのアジャストに苦戦したとはいえ、カーメロがNBAを代表するピュアスコアラーの1人であることに変わりはない。
今年の殿堂入りメンバーは、4月5日にNCAAトーナメントのファイナル4(準決勝)が開催されるテキサス州サンアントニオで発表予定となっている。
来季からは『NBC』でスタジオアナリストに就任することも先日報じられただけに、今後はこれまでに語られなかった現役時代の裏話なども明かしてくれると期待したい。
文●秋山裕之(フリーライター)
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