NBA

「チャンスはある」デュラントが2028年のロス五輪出場に前向き「チームを助ける男として必要とされたいんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.02.27

ロス五輪時にデュラントは39歳となるが、急激な衰えやケガなどのアクシデントがない限り、代表入りの可能性はありそうだ。(C)Getty Images

 現地時間2月26日(日本時間27日、日付は以下同)、ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンのポッドキャスト番組『The Draymond Green Show with Baron Davis』の最新エピソードに、元同僚のケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)がゲスト出演した。

 デュラントが所属するサンズは、25日のメンフィス・グリズリーズ戦を延長の末に148-151で落として2連敗。直近7戦を1勝6敗としたチームはウエスタン・カンファレンス11位の27勝31敗(勝率46.6%)となり、10位のサクラメント・キングス(30勝28敗/勝率51.7%)とのゲーム差が3.0に広がった。

 とはいえ、キャリア17年目の今季もデュラントは平均26.9点、6.0リバウンド、4.3アシスト、1.4ブロックにフィールドゴール成功率53.0%、3ポイント成功率40.2%(平均2.4本成功)と、依然としてトップレベルを維持している。

 そんななか、番組内でグリーンが「君はバスケットボールをプレーするのが大好きだ。LAでオリンピック5つ目の金メダルを掴むチャンスはある?」と質問。

 2012年のロンドンから4大会連続でオリンピックに出場し、アメリカ代表の歴代最多得点記録(518点)と、男子代表で史上最多となる4つ目の金メダルを獲得しているスーパースターは次のように答えた。
 
「そうだな、チャンスはある。俺はいつも、その時になったらあの(代表)レベルでプレーしていたいからね。俺は『君にはチームの一員であってほしい。君の存在感を求めている』と言われるようなヤツにはなりたくない。俺はバスケットボールがしたいんだ。コートに立って、(戦力として)プレーできる選手にカウントされたい。ショットを決め切り、チームを助ける男として必要とされたいんだ」

 昨年のパリ五輪ではふくらはぎの肉離れの影響でチーム合流が遅れ、大会前のエキシビションマッチを欠場。それでも予選ラウンド初戦のセルビア戦で前半だけで21得点(計23得点)をマークするなど、最終的にチーム3位の平均13.8点に3.2リバウンド、2.3アシスト、フィールドゴール成功率54.0%、3ポイント成功率51.9%(平均2.3本成功)、フリースロー成功率93.8%の活躍を披露し、大会5連覇に貢献していた。

 次回の五輪では、アンソニー・エドワーズ(ミネソタ・ティンバーウルブズ)やデビン・ブッカー(サンズ)、ジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)といった"パリ五輪組"のほか、ジェイレン・ブラウン(セルティックス)、パオロ・バンケロ(オーランド・マジック)、ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)といった選手たちがロスター入りする見込みだが、急激な衰えやケガなどの長期離脱がない限り、デュラントもその候補に入ることは間違いない。

 ロス五輪時は39歳となるデュラントだが、自身が望むのなら5度目の出場の可能性は十分あるのではないだろうか。

文●秋山裕之(フリーライター)

アメリカはロス五輪で苦戦必至?マッグレディが危惧「カリー、KD、レブロン級を探しているが、そんな選手はいない」<DUNKSHOOT>

「フェニックスにトレードは求めていない」デュラントが移籍期限前に浮上した"ウォリアーズ復帰説"を否定<DUNKSHOOT>
NEXT
PAGE
【動画】大会MVPに輝いたデュラントの東京五輪ハイライト!