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NBA

「セルティックスは昨季と同じとは言えない」現地識者が今季のイースト頂上決戦を予想「クリーブランドが筆頭候補」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.08

両チームの今季対戦成績は2勝2敗のタイ。2月28日の試合でキャブズは最大22点差から逆転勝ちを収めた。(C)Getty Images

両チームの今季対戦成績は2勝2敗のタイ。2月28日の試合でキャブズは最大22点差から逆転勝ちを収めた。(C)Getty Images

 今季のイースタン・カンファレンスは現地時間3月7日(日本時間8日、日付は以下同)時点で、13連勝中のクリーブランド・キャバリアーズが53勝10敗(勝率84.1%)で首位、ボストン・セルティックスが45勝18敗(勝率71.4%)で2位につける。

 続いてニューヨーク・ニックスが40勝23敗(勝率63.5%)で3位となっているが、セルティックスとは5ゲーム差で、7日には得点源のジェイレン・ブランソンが右足首捻挫のため最低2週間の離脱が発表されたこともあり、上位2チームは現在の順位でレギュラーシーズンを終える可能性が高い。

 今シーズンのキャブズとセルティックスの対戦成績は2勝2敗の五分で、いずれも7点差以内で決着した好ゲームだった。順当に行けばプレーオフのカンファレンス・ファイナルでの対戦が予想されている。

 なお、両チームは昨季のカンファレンス・セミファイナルで激突し、セルティックスが4勝1敗で勝利。ただ、セルティックスはクリスタプス・ポルジンギス、キャブズはジャレット・アレンがそれぞれケガのため全休、ドノバン・ミッチェルも2試合欠場と、ベストメンバーではなかった。

 そして迎えた今季、キャブズはケニー・アトキンソン新HC(ヘッドコーチ)の下で開幕15連勝を飾るなど、2008-09シーズン(66勝16敗/勝率80.5%)を上回る、球団史上最高のペースで白星を量産し、すでに3年連続のプレーオフ出場を決めている。
 
 一方のセルティックスは昨季レギュラーシーズンを64勝18敗(勝率78.0%)、プレーオフでも16勝3敗で頂点まで駆け上がり、NBA史上最多となる18度目の優勝を達成。今季は1968、69年以来、球団史上3度目の連覇をかけてポストシーズンへ臨む。

 勢いではキャブズ、経験値では王者セルティックスに軍配が上がるが、『The Ringer』の創設者で“スポーツガイ”の愛称で知られるビル・シモンズは、6日に公開された自身のポッドキャスト番組『The Bill Simmons Podcast』でこう話していた。

「飢えという言葉がスポーツ界で過小評価されているのか、私には非常に疑問だね。それがキャブズとボストンのシリーズで懸念事項になる。ボストンはハードにプレーするし、(ジェイソン)テイタムも毎晩一生懸命プレーしている。だがクリーブランドは(現体制で)あの舞台に立ったことがない。もし彼らがセルティックスと対戦した場合、チーム全員にとって生涯をかけた2週間になるだろう」

 テイタム、ジェイレン・ブラウンを筆頭に、セルティックスにはデリック・ホワイトやドリュー・ホリデー、ポルジンギス、アル・ホーフォード、ペイトン・プリチャードといった昨季の優勝メンバーが多く残っている。
 
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