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レブロン離脱を埋めるべくレイカーズに求められる“ネクスト・マン・アップ”メンタリティ。リーブスは「チーム全体でやっていく」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.03.10

レブロン(中央)の離脱を受けて、ドンチッチ(左)とリーブス(右)は“ネクスト・マン・アップ”メンタリティの必要性を口にした。(C)Getty Images

 現地時間3月8日(日本時間9日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地TDガーデンへ乗り込んで昨季王者ボストン・セルティックス戦に挑むも、101-111で敗北。連勝が8でストップした。

 セルティックスはジェイソン・テイタムがゲームハイの40得点に12リバウンド、8アシスト、2スティール、ジェイレン・ブラウンが31得点、6リバウンド、3スティールと2枚看板が躍動したほか、アル・ホーフォードが14得点、9リバウンド、4アシスト、3スティール、デリック・ホワイトが10得点、5リバウンド、7アシストをマーク。

 敗れたレイカーズはルカ・ドンチッチが34得点、8リバウンド、3アシスト、レブロン・ジェームズが22得点、14リバウンド、9アシスト、オースティン・リーブスが16得点を記録するも、5戦連続で故障欠場の八村塁に加え、ジャクソン・ヘイズもヒザのケガで欠いていた。

 ただ、13日から20日までの8日間で6試合、しかも3度の2連戦が組まれているレイカーズにとって最も痛いのは、レブロンの離脱だろう。"キング"はセルティックス戦の第4クォーター残り6分44秒、左鼠径部を捻挫したことでコートから去っていた。
 
 レイカーズ在籍1年目の2018-19シーズン、レブロンは鼠径部断裂で17試合を欠場。今回は捻挫ということもあって、試合後に「あまり心配はしていない」と語り、「以前もやったことがある。俺はこのケガがどんなもので、どう向き合っていくかもわかっている」と話していた。

 ただ、翌9日に米スポーツ専門局『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者は、40歳の大ベテランが1~2週間を欠場する見込みと報道。レイカーズはオールスターブレイク後にリーグ4位の平均28.3点に加え、10.5リバウンド、6.4アシスト、1.0スティール、1.1ブロック、フィールドゴール成功率52.2%を誇っていたスーパースターを失うことになった。

 9日を終え、レイカーズはウエスタン・カンファレンス2位の40勝22敗(勝率64.5パーセント)で、3位のデンバー・ナゲッツ(41勝23敗/勝率64.1%)とはゲーム差なし。さらに4位のメンフィス・グリズリーズ(40勝24敗/勝率62.5%)が1.0ゲーム差で、5位のヒューストン・ロケッツ(39勝25敗/勝率60.9%)も2.0ゲーム差で迫っている状況にある。

 今季のレブロンは62試合を終えてわずか4戦しか欠場していない鉄人ぶりを見せてきただけに、チームの戦力ダウンは容易に想像できる。レイカーズ加入後に平均24.7点、8.1リバウンド、7.6アシスト、1.8スティールをマークし、ここ5戦続けて29得点以上を奪っているドンチッチのさらなる活躍に期待したいところだ。
 
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ドンチッチとリーブスが口にした“ネクスト・マン・アップ”メンタリティ