デンバー・ナゲッツは現地時間3月26日、ホームのボール・アリーナで迎えたミルウォーキー・バックス戦で約44分間にわたってリードを保持し、127-117で快勝した。
主砲ヤニス・アデトクンボが欠場したバックスに対し、ナゲッツはマイケル・ポーターJr.が23得点、10リバウンド、3スティール、クリスチャン・ブラウンが19得点、10リバウンド、6アシスト、ジャマール・マレーが17得点、6アシスト、ペイトン・ワトソンが12得点、7リバウンド、3ブロックをマーク。
もっとも、ナゲッツにとって最も大きかったのは大黒柱の戦列復帰だ。左足首負傷で過去5戦を欠場していたニコラ・ヨキッチが6試合ぶりにコートに立ち、フィールドゴール成功率64.0%(16/25)の39得点に10リバウンド、10アシストのトリプルダブルを叩き出し勝利へと牽引した。
「(離脱中は)とにかく安静にしていた。左足ではジャンプできなかった。それだけ痛かったんだ。でも今はだいぶ良くなっている。僕は神経質な状態でフロアに立ちたくなかった。自分が望むレベルのプレーができなかったからね」
試合後にそう明かしたヨキッチは「今もまだ痛む。けど前に比べたらずっとマシになった」とも語ったが、復帰戦からペイントエリアの得点や3ポイントに加え、鮮やかなスピンターンでマッチアップ相手をかわし、豪快なダンクを決めるなどいくつも見せ場を作った。
なかでも第3クォーター序盤に見せたノールックパスは鮮烈だった。バックスの守備陣がヨキッチを注視している矢先、アーロン・ゴードンがダンカースポットへ侵入するのを見逃さず、スピンターンしながら右肩越しに鋭いパスを通してボースハンドダンクを演出。
これまでもヨキッチからゴードンへの好アシストはいくつもあったが、この日繰り出したノールックパスは特にSNS上で大きな反響を呼んだ。
レジェンドのケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)が「昨晩のジョーカー(ヨキッチの愛称)はマジック・ジョンソンのようだった」と投稿すると、“ショータイム・レイカーズ”の司令塔として一世を風靡したマジック本人も、次のようにヨキッチの超絶パスに反応した。
「私がユタ(ジャズ戦)でかつて決めたパスを思い出したよ。ジョーカーのパスと、バスケットボールのコートのどこからでも得点できる能力が、ヤニスとともに彼をNBAのベストプレーヤーにしている!」
今季63試合目の出場を果たしたヨキッチは、平均トリプルダブル(29.3点、12.8リバウンド、10.3アシスト)をキープし、史上3人目の偉業に邁進。平均1.73スティール、フィールドゴール成功率57.6%、3ポイント成功率41.5%、フリースロー成功率80.3%とスタッツ全般でハイレベルな数字を残している。
27日時点でナゲッツはウエスタン・カンファレンス3位の46勝28敗(勝率62.2%)。2位のヒューストン・ロケッツ(48勝26敗/勝率64.9%)を2.0ゲーム差で追う一方、4位のロサンゼルス・レイカーズとメンフィス・グリズリーズ(いずれも44勝29敗/勝率60.3%)が1.5ゲーム差にいるため、最後まで気の抜けない戦いが続きそうだ。
そんなチームにとって、3度のMVP受賞を誇る大黒柱の復帰は強烈な追い風となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
「人生でベストなバスケができていると思っているけど…」ヨキッチがSGAとのMVP争いに言及「彼はそれに値する」<DUNKSHOOT>
主砲ヤニス・アデトクンボが欠場したバックスに対し、ナゲッツはマイケル・ポーターJr.が23得点、10リバウンド、3スティール、クリスチャン・ブラウンが19得点、10リバウンド、6アシスト、ジャマール・マレーが17得点、6アシスト、ペイトン・ワトソンが12得点、7リバウンド、3ブロックをマーク。
もっとも、ナゲッツにとって最も大きかったのは大黒柱の戦列復帰だ。左足首負傷で過去5戦を欠場していたニコラ・ヨキッチが6試合ぶりにコートに立ち、フィールドゴール成功率64.0%(16/25)の39得点に10リバウンド、10アシストのトリプルダブルを叩き出し勝利へと牽引した。
「(離脱中は)とにかく安静にしていた。左足ではジャンプできなかった。それだけ痛かったんだ。でも今はだいぶ良くなっている。僕は神経質な状態でフロアに立ちたくなかった。自分が望むレベルのプレーができなかったからね」
試合後にそう明かしたヨキッチは「今もまだ痛む。けど前に比べたらずっとマシになった」とも語ったが、復帰戦からペイントエリアの得点や3ポイントに加え、鮮やかなスピンターンでマッチアップ相手をかわし、豪快なダンクを決めるなどいくつも見せ場を作った。
なかでも第3クォーター序盤に見せたノールックパスは鮮烈だった。バックスの守備陣がヨキッチを注視している矢先、アーロン・ゴードンがダンカースポットへ侵入するのを見逃さず、スピンターンしながら右肩越しに鋭いパスを通してボースハンドダンクを演出。
これまでもヨキッチからゴードンへの好アシストはいくつもあったが、この日繰り出したノールックパスは特にSNS上で大きな反響を呼んだ。
レジェンドのケビン・ガーネット(元ミネソタ・ティンバーウルブズほか)が「昨晩のジョーカー(ヨキッチの愛称)はマジック・ジョンソンのようだった」と投稿すると、“ショータイム・レイカーズ”の司令塔として一世を風靡したマジック本人も、次のようにヨキッチの超絶パスに反応した。
「私がユタ(ジャズ戦)でかつて決めたパスを思い出したよ。ジョーカーのパスと、バスケットボールのコートのどこからでも得点できる能力が、ヤニスとともに彼をNBAのベストプレーヤーにしている!」
今季63試合目の出場を果たしたヨキッチは、平均トリプルダブル(29.3点、12.8リバウンド、10.3アシスト)をキープし、史上3人目の偉業に邁進。平均1.73スティール、フィールドゴール成功率57.6%、3ポイント成功率41.5%、フリースロー成功率80.3%とスタッツ全般でハイレベルな数字を残している。
27日時点でナゲッツはウエスタン・カンファレンス3位の46勝28敗(勝率62.2%)。2位のヒューストン・ロケッツ(48勝26敗/勝率64.9%)を2.0ゲーム差で追う一方、4位のロサンゼルス・レイカーズとメンフィス・グリズリーズ(いずれも44勝29敗/勝率60.3%)が1.5ゲーム差にいるため、最後まで気の抜けない戦いが続きそうだ。
そんなチームにとって、3度のMVP受賞を誇る大黒柱の復帰は強烈な追い風となるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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