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NBA

「彼はわずか1週間で父親の契約金を稼いだ」“キング”レブロンの息子ブロニーの、コート上だけでは測れない価値<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.03.28

注目度の高さゆえ批判もあるブロニーだが、Gリーグで39得点を叩き出すなど着実に実績を積んでいる。(C)Getty Images

注目度の高さゆえ批判もあるブロニーだが、Gリーグで39得点を叩き出すなど着実に実績を積んでいる。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・レイカーズの新人ブロニー・ジェームズは、偉大なる父(レブロン・ジェームズ)を持つ“二世選手”の宿命を背負いながら、NBAでのルーキーシーズンを戦っている。現状で戦力になっているとは言い難いが、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)は“ビジネス面”での貢献を高く評価している。

 NBAの“キング”ことレブロンを父に持つ20歳のブロニーは、2024年のNBAドラフトでレイカーズから全体55位指名を受けると、2巡目指名ルーキーとしては異例の4年契約を締結。開幕戦でデビューを飾るとともに、NBA史上初の親子共演も果たした。

 しかし、その後はGリーグ行きも経験。NBAでは23試合に出場して平均5.9分のプレータイムで2.3点、0.6リバウンド、0.6アシスト、フィールドゴール成功率32.7%、3ポイント成功率25.0%と、物足りなさは否めない。

 それでも、レブロンやルカ・ドンチッチを筆頭に主力の大半が欠場した現地3月20日のミルウォーキー・バックス戦では多くの出番が与えられ、キャリアハイの17得点(フィールドゴール7/10、3ポイント2/4、フリースロー1/1)、3リバウンド、5アシスト、1ブロックをマーク。

 さらにその4日後にはGリーグで自己ベストの39得点、7リバウンド、4スティールを叩き出して脚光を浴びた。アリナスは自身がホストを務めるポッドキャスト番組『Gil's Arena』で、ブロニーの“存在価値はある”と語った。
 
「最初の週に5000万ドル(約75億円)相当のジャージーを売ったんだから、彼(ブロニー)はそれに値する。彼は父親の契約金を払ったんだ」

 ブロニーのユニフォームは2024年末までに50万枚以上が売れ、父レブロンが持っていた新人販売記録を塗り替えたという。アリナスは「何の話をしているかって?ドラフト55位指名の選手が5000万ドル相当のジャージーを売ったという話だ。彼はレイカーズから見れば“良い選手”だ。あの子が欲しいものは何でも手に入る。彼はわずか1週間で父親の契約金を稼いだ。これはビジネスなんだ」と続けている。

 また、NBAで出場時間が限られているブロニーに対し36分換算のスタッツを挙げ、「もし彼を36分間プレーさせたら、平均12点、4リバウンド、4アシストだろう(実際には平均13.9点、3.5リバウンド、3.7アシスト)。ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)争いのトップ5に入る」と言及。これは極論のようなものとはいえ、選手としてのポテンシャルに関してもアリナスは一定の評価をしていた。

構成●ダンクシュート編集部

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