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NBA

正式始動した“NBAヨーロッパ進出計画”への期待と懸念点。欧州のバスケファンは大半が反対or疑問視の声<DUNKSHOOT>

小川由紀子

2025.03.30

NBAの欧州進出ははたして実現するのか?(C)Getty Images

NBAの欧州進出ははたして実現するのか?(C)Getty Images

 かねてから話題になっているNBAのヨーロッパ進出について、正式に計画が始動したことが3月27日に発表された。どのような形になるかはまだ明かされていないが、NBAのアダム・シルバー・コミッショナーとFIBAのアンドレアス・ザグリス事務総長がニューヨークで会見を行ない、NBAとFIBAが協力して、ヨーロッパにおける新たな男子プロバスケットボールリーグの創設に着手したことを発表した。

 シルバー・コミッショナーは公式声明の中で「我々はFIBAと協力し、大陸全土のファンに向けた新たなリーグの創設を推進していくことを楽しみにしている」とコメント。

 ザグリス事務総長は「バスケットボールの人気や各国代表チームの大会での成功を見るにつけ、ヨーロッパのクラブバスケットボールにはまだ開拓されていない可能性がある」と指摘。

 続けて「ヨーロッパで新たなリーグを立ち上げれば、NBAのビジネス手腕とFIBAの国際的な専門知識が融合し、バスケットボールファンと投資家の両方を惹きつけられる。クラブの利益を最大化し、あらゆる関係者の利益となる相乗効果を生み出すことができるだろう」と展望を述べている。
 
 まだ青写真の段階であるこのプロジェクトだが、今回の会見で明かされたなかで具体性がある点としては、新リーグに参加するヨーロッパのチームは、それぞれの国内リーグにも参加できるということ。それから、NBAのように毎年同じ球団が参加するのではなく、毎年、数チームの入れ替えが行なわれる“セミオープン形式”になることだ。

 チーム数は16。そのうち12チームは固定で、その他の4枠が国内リーグでの成績等で入れ替わる、といったフォーマットが想定されている。

 ルールについてはFIBA形式を採用し、1クォーター10分制、3ポイントラインもNBAの7.23mより短い6.75mとなる。既存のアリーナを利用することや、欧州のファンに目線を合わせることを考慮しても、FIBAルールが妥当だろう。

 気になるのは参加チームだが、これについては様々な情報が飛び交っている。
 
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