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レブロンの「ヤニスは1970年代なら1試合250得点」発言をアリナスが支持「誰も止められないくらい支配的ってことさ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.08

“キング”レブロンが絶賛するほどヤニスのゴール下での支配力は群を抜いている。(C)Getty Images

 ミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、現代では最も支配的な選手の1人として位置付けられる。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)が、ヤニスは1970年代なら1試合250得点をあげられると称したほどだが、元NBA選手のギルバート・アリナス(元ワシントン・ウィザーズほか)もその意見を支持している。

 身長211cm・体重110kgのヤニスは、2019、20年に2年連続でシーズンMVPを受賞。NBA10年目の2022-23シーズンに自身初の平均30点を突破(31.1点)すると、昨季はリーグ2位の30.4点、今季もここまで全体2位の30.5点と3年連続での大台が濃厚となっている。

 ゴール下での圧倒的なプレーが特徴で、元NBA選手でアナリストを務めるケンドリック・パーキンス(元ボストン・セルティックスほか)がかつて『ESPN』の番組で、「ヤニスはすでに今のNBAで最も支配的な選手だ。ペイントを制圧していて、彼を止めることはできない。シャキール・オニールが史上最も支配的な選手だと思うが、健康で、全盛期をキープし続ければ、その座を取って代わるだろう」と評価したほどだ。

 現役最年長の"キング"ことレブロンは、現地時間3月26日(日本時間27日)にトークショー番組『The Pat McAfee Show』に出演した際、この半世紀でバスケットボールがどのように進化してきたか触れる中で、「ヤニス・アデトクンボは1970年代なら1試合250得点だ」と発言した。
 
 ヤニス本人はその後、「素晴らしい誉め言葉だけど、時代を比べるのは好きじゃない。公平じゃないからね」と"大人のコメント"を残したが、アリナスは『VladTV』のインタビューで、レブロンの意見に同調している。

「実際に1試合200得点とかはないけど、バスケットボールファンならレブロンが言わんとしていることは分かるだろう。誰も止められないくらい支配的ってことさ」

 1970年代には、ヤニスのようなハイブリッドな運動能力のある選手がいなかったとアリナスは指摘。プレースタイルとフィジカル要素を踏まえ、ヤニスを止めるのはほぼ不可能だったとの見解を示した。

「俺たちは、ウィルト(チェンバレン)が(1試合)100得点したことについて話す。同じルールで、ヤニスの体格、スタイルを考えたら1970年代の選手は苦しむだろう。シャキール・オニールが1970年代にいたら圧倒していただろうが、ヤニスはよりハイブリッドだ。オスカー・ロバートソンはNBAの試合でダンクしたことがない。かつての偉人たちは、現代とは違うエンジンを積んでいたんだ。1970年代のフェラーリは、今のフェラーリには勝てない。当然アップデートされているからね」

 年代をまたぐ比較に対する意見は人それぞれだが、アリナスの中でヤニスは過去の偉人たちにも匹敵する実力者と映っているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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