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NBA

「自分たちの軍隊の1人が敵に加わったんだ」ロンドがアレンと不仲となった当時を回想。「『君は俺のシューターなのに』と思ったよ」<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.11

コート上では抜群のハーモニーを奏でた2人だが、長く不仲関係が続いた。(C)Getty Images

コート上では抜群のハーモニーを奏でた2人だが、長く不仲関係が続いた。(C)Getty Images

 ボストン・セルティックスが2008年にリーグ優勝を果たした際に、先発ポイントガードを務めていたラジョン・ロンド。ビッグ3の一角だったレイ・アレンとは不仲だったことで知られるが、時を経て当時のことを振り返っている。

 2007年、セルティックスは6月にシアトル・スーパーソニックス(現オクラホマシティ・サンダー)からアレン、7月にミネソタ・ティンバーウルブズからケビン・ガーネトをトレードで獲得し、フランチャイズプレーヤーだったポール・ピアースと合わせたビッグ3を誕生させた。

 迎えた07-08シーズンは前年から42勝アップの66勝をマークし、結成初年度からNBAファイナルに進出。頂上決戦もコビー・ブライアントとパウ・ガソルを擁するロサンゼルス・レイカーズを下して22年ぶりのリーグタイトルを手にした。

 ビッグ3体制は2012年7月、アレンがフリーエージェントでマイアミ・ヒートへ移籍したことで解体となったが、セルティックスからのオファーを蹴り、直前のカンファレンス決勝で屈したライバルチームに新天地を求めたアレンの行動を、ガーネットとロンドは快く思っていなかったとされる。

 アレンが2018年に発売した自伝『From the Outside:My Journey Through Life and the Game I Love』で「ロンドは私にボールを投げてくれさえしない」と書いたことに対しても、ロンドは「俺はチーム内で誰よりもアレンを支持していた。彼がヒートに移籍したことにも怒り狂ったりしなかったよ」と反論していた過去がある。
 アレンとヒートでチームメイトとなり、リーグ優勝も経験した殿堂入り選手のドゥエイン・ウェイドは、自身がホストを務めるポッドキャスト『The WY Network』で、「レイ・アレンがマイアミに行ったことをどう思った?」と改めてロンドに質問。

 苦笑いを浮かべて言葉に詰まったロンドだったが、「セルティックスとヒート、対戦するたびに火花を散らしていた。『俺たちは戦争中だ』、そういう考え方だった。そのなかで、自分たちの軍隊の1人が敵に加わったんだ」と言及。その上で、アレンの決断に自分は関係ないと主張した。

「人々は俺を指差して自分のせいにするけど、そうじゃない。ビッグ3は一緒にいた仲間だし、レイは俺にとって相棒だった。レイとはバックコートでコンビを組み、コート上では互いを支え合っていた。一緒にプレーするのは大好きだった。レイがチームを去った時、『君は俺のシューターなのに』と思ったよ(笑)。もっとも、みんなが思っているほど、親しみや愛着があったわけじゃない。レイは俺よりも10歳も年上だったからね」

 周囲の“勘ぐり”をよそに、ロンドの中でアレンに対するわだかまりは、すでに消化されているようだ。

構成●ダンクシュート編集部

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