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NBA

NBAの“3ポイント爆増傾向”を象徴する記録。今季の全30チームが、2015-16シーズンのウォリアーズの試投数を上回る<DUNKSHOOT>

ダンクシュート編集部

2025.04.11

リーグのスタイルに革命を起こしたカリー。自身も今季は平均11.2本試投(4.4本成功)と、3ポイントを武器にし続けている。(C)Getty Images

リーグのスタイルに革命を起こしたカリー。自身も今季は平均11.2本試投(4.4本成功)と、3ポイントを武器にし続けている。(C)Getty Images

 バスケットボールの最高峰NBAには、常にその時代における世界トップクラスの選手が集まり、最新の戦術やトレンドが更新されてきた。

 2010年代中盤以降は、“稀代の名シューター”ステフィン・カリーを擁するゴールデンステイト・ウォリアーズの影響で、3ポイントシュートの重要性・比重が格段に上がったが、それを裏付ける記録が今季打ち立てられようとしている。

 それは、「2015-16シーズンのウォリアーズの3ポイント試投数を、リーグの全30チームが上回る」というものだ。

 2015-16シーズンのウォリアーズと言えば、最終的に優勝こそできなかったものの、NBA新記録のシーズン73勝をマークした近代バスケを象徴するチーム。この年、カリーは現在もリーグ記録として君臨する402本の3ポイントを成功させ、チームとしてもNBA史上初めて成功数が1000本を突破した(1077本)。

 同年のウォリアーズの3ポイント試投数は「2592本」で、1試合平均31.6本。当時としてはリーグで最も多く3ポイントを放つチームだったが、それから9年が経った今季、初めて全30チームがその数字を上回ろうとしているのだ(ただし、成功率41.6%は2000年以降の1位を保持)。
 
 2024-25シーズンの3ポイント試投数最多チームは、ボストン・セルティックスで3859本(※80試合消化時点)。

 すでに試投数のシーズン記録を100本以上更新しており、1試合平均では当時のウォリアーズより16本も多い48.2本。成功数も1420本/平均17.8本で、これまでのリーグ記録(2022-23シーズンのウォリアーズの1363本/平均16.6本)を大きく塗り替えている。

 対して今季最も3ポイント試投数が少ないのはデンバー・ナゲッツだが、それでも2566本(※80試合消化時点)で、平均試投数は32.1本と当時のウォリアーズを上回る。その他の29チームはすでに「2592本」以上を試投しており、ナゲッツも残り2試合で超えることは確実だろう。

 3ポイントに頼りすぎる近年のリーグ全体の傾向には、ファンやOBたちから否定的な声も聞かれるが、右肩上がりのこの流れはしばらく止まることはなさそうだ。

構成●ダンクシュート編集部

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