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NBA

NBAが来シーズンのサラリーキャップを1億1500万ドルと各球団に通達。中国からの収益減で想定よりも低い見積もりに

ダンクシュート編集部

2020.01.31

NBAのサラリーキャップは2018-19シーズンから1億ドルを突破。来季の正式な額はシーズン終了後の6月に発表される。(C)Getty Images

NBAのサラリーキャップは2018-19シーズンから1億ドルを突破。来季の正式な額はシーズン終了後の6月に発表される。(C)Getty Images

 NBAは2020-21シーズンのサラリーキャップ(各チームにおける選手の年俸総額の上限)とタックスレベル(ラグジュアリータックス=制裁金を科せられる年俸総額の上限)の見積もりを各チームに通達したという。

『ESPN』によれば、推定金額はサラリーキャップが1億1500万ドル(約125億4000万円)、タックスレベルが1億3900万ドル(約151億6000万円)。いずれも今シーズンの1億914万ドル(約119億円)、1億3262万7000ドル(約144億6000万円)からアップとなったが、予想されていた1億1600万ドル(約126億5000万円)と1億4100万ドル(約153億8000万円)よりも上昇額は小さくなった。

 NBAフロントオフィス幹部の話によれば、中国マーケットでの収益減少により、サラリーキャップは1億1300万ドル(約123億2000万円)まで下がる可能性があったという。

 当初想定されていた1億1600万ドルから300万ドル(約3億3000万円)減だと想定すると、たとえばステフィン・カリーやクレイ・トンプソンら高額年俸のスター選手を抱えるゴールデンステイト・ウォリアーズは、1400万ドル(約15億3000万円)を支出しなければならなかった。ドレイモンド・グリーンの年俸アップや2020年ドラフトトップ5指名の年俸のほか、今夏の移籍市場でのノンタックスペイヤー・ミッドレベル例外条項(590万ドル)使用を含め、1億4100万ドル(約153億7000万円)のサラリーキャップで6500万ドル(約70億9000万円)の税金を支払うと予想されていた。
 
 NBAとNBA選手会は2017年1月に新たなCBA(NBA団体交渉協約)を締結し、協定は同年7月1日から2023-24シーズン終了までの適用が決定している。

 サラリーキャップは2009-10シーズンに前年割れし、2010-11シーズンから3年間は同額に設定されていたが、2013-14シーズンからは8年連続で右肩上がりとなりそうだ。

 来季のサラリーキャップならびにタックスレベルは、6月下旬に最終算出されて決定される予定で、アメリカ東部標準時間7月1日の午前0時から適用される。

■過去5シーズンと来季のNBAサラリーキャップ額
2015-16シーズン 7000万ドル(約76億3000万円)
2016-17シーズン 9414万3000ドル(約102億6000万円)
2017-18シーズン 9909万3000ドル(約108億円)
2018-19シーズン 1億186万9000ドル(約111億円)
2019-20シーズン 1億914万ドル(約119億円)
2020-21シーズン 1億1500万ドル(約125億4000万円)※推定

構成●ダンクシュート編集部

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