NBA

サンダーとのウエスト準決勝を前に、ウエストブルックが古巣への想いを語る「彼らとは互いに愛し合っているんだ」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.05

サンダーとのシリーズを前に、ウエストブルックが古巣への想いを語った。(C)Getty Images

 ロサンゼルス・クリッパーズとの第7戦までもつれる激闘を制し、ファーストラウンドを突破したデンバー・ナゲッツ。

 一昨季の覇者がウエスタン・カンファレンス・セミファイナルで相見えるのは、今季リーグベストの68勝14敗(82.9%)を記録したオクラホマシティ・サンダー。1回戦ではメンフィス・グリズリーズを4連勝のスウィープで撃破しており、休養十分でナゲッツとのシリーズを迎える。

 両チームは今季レギュラーシーズンで4度対戦し、2勝2敗の五分。サンダーのエース、シェイ・ギルジャス・アレキサンダー(SGA)とナゲッツの大黒柱ニコラ・ヨキッチは今季のMVP候補筆頭で、シリーズ中に受賞者が発表される見込みだけに、このバトルは期間中にさらに激しさを増すことが予想される。

 プレーオフ1回戦で、SGAはシリーズ平均27.8点、5.0リバウンド、6.0アシスト、1.3スティール、1.0ブロック、ヨキッチも同24.0点、11.6リバウンド、10.1アシストのトリプルダブルに2.3スティール。両者はガード/センターとポジションこそ違うが影響力は絶大で、チームの絶対的な大黒柱として君臨している。
 
 もちろん、サンダーにはジェイレン・ウィリアムズやチェット・ホルムグレン、アイザイア・ハーテンスタイン、ルージェンツ・ドート、ナゲッツにもジャマール・マレーやアーロン・ゴードン、マイケル・ポーターJr.、クリスチャン・ブラウンと、脇を固める選手たちも豊富で、強固なロスターを形成している。

 そしてこのシリーズの注目ポイントのひとつが、古巣対決となるラッセル・ウエストブルックだ。NBA入りから最初の11年間をサンダーで過ごし、2016-17シーズンにはMVPにまで上りつめた男は、プレーオフに入って平均13.8点、4.8リバウンド、2.8アシスト、1.3スティールと、攻守両面でインパクトを放っている。

 2019年にサンダーを退団して以降、ウエストブルックはヒューストン・ロケッツ在籍時の2020年プレーオフ1回戦でも古巣と対戦して4勝3敗で勝利。ただ、当時から残っているメンバーはSGAとドートのみ。その後チームは再建期を経て、2シーズン連続でウエスト1位の戦績を残すまで飛躍を遂げ、優勝候補の一角として今プレーオフへ臨んでいる。
 
NEXT
PAGE
古巣愛を語るウエストブルック