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「彼のすべてを必要としていた」第3戦で躍動のランドルをウルブズ指揮官が称賛。本人も「自分には多くのツールがある」と自信<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.12

ランドルの万能性を指揮官が絶賛した。(C)Getty Images

 ウエスタン・カンファレンス第6シードのミネソタ・ティンバーウルブズと、第7シードのゴールデンステイト・ウォリアーズによるプレーオフのカンファレンス・セミファイナルは、3試合を終えてウルブズが2勝1敗でリード。

 ウォリアーズがスーパースターのステフィン・カリーをケガで第1戦の前半で欠くアクシデントに見舞われるなか、ウルブズは初戦こそ落とすも続く第2、3戦を制した。

 現地時間10日(日本時間11日、日付は以下同)に敵地チェイス・センターで迎えた第3戦では、ウォリアーズのジミー・バトラーが33得点、7リバウンド、7アシスト、ベンチスタートのジョナサン・クミンガが30得点、6リバウンド、3アシスト、2ブロックと爆発。

 だが、ウルブズは後半だけで28得点を荒稼ぎしたアンソニー・エドワーズがゲームハイの36得点に4リバウンド、4アシスト、ジュリアス・ランドルが24得点、10リバウンド、12アシストのトリプルダブルに3スティール、ジェイデン・マクダニエルズが15得点、6リバウンド、2ブロック、ルディ・ゴベアが9得点、13リバウンド、4ブロックをマークし、102-97で競り勝った。
 
「自分がやってきた日々の練習を信じている。だから僕が自信を失うことなんてない」と語ったエドワーズは、両チーム最多のシリーズ平均26.3点、2.0スティールに9.0リバウンド、3.7アシストと躍動。

 ただ、攻守両面でチームを支えるランドルの働きも見逃せない。クリス・フィンチHC(ヘッドコーチ)は「我々はすべてを必要としていた。ジュリアスのハッスルプレーの数々も含めて、そのすべてが必要だったんだ。跳び込みリバウンドみたいなプレーでも素晴らしい仕事をしてくれる」と称えていた。

 昨年8月に契約するスニーカーブランド『SKECHERS』(スケッチャーズ)のイベントで来日した際、NBA選手としての理想像を聞かれて「勝者であること。勝つことよりも上にくるものなんてない。だから勝者だね」と話していたランドルは、ニューヨーク・ニックスからウルブズへ所属先が変わっても、ひたすら勝利を追い求めて戦ってきた。
 
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「自分には多くのツールが備わっている」とランドル