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NBA

「リベンジでも何でもない」。ペイサーズと2年連続で激突も、ニックスのハートは冷静に状況を分析「(昨季とは)全然違う状況」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.20

2024年プレーオフでペイサーズに敗れたニックスだが、オフにタウンズ(右)とブリッジズ(左)を獲得。昨季とは別のチームになっている。(C)Getty Images

2024年プレーオフでペイサーズに敗れたニックスだが、オフにタウンズ(右)とブリッジズ(左)を獲得。昨季とは別のチームになっている。(C)Getty Images

 今年のプレーオフでイースタン・カンファレンスの決勝に勝ち上がったのは、第3シードのニューヨーク・ニックスと第4シードのインディアナ・ペイサーズだった。

 両チームがカンファレンス決勝で当たるのは2000年以来25年ぶり。当時ニックスにはジェイレン・ブランソンの父で現アシスタントコーチ(AC)のリック・ブランソンが選手として在籍し、現HC(ヘッドコーチ)のトム・シボドーはACを務めていた。

 ニックスとペイサーズは昨年のカンファレンス・セミファイナルでも対決し、前者が最終第7戦の末に4勝3敗で勝利。ペイサーズは右肩の負傷で全休したベネディクト・マサリンを除く主要メンバーは不動だったものの、ニックスはOG・アヌノビーが4試合、ミッチェル・ロビンソンが6試合を欠場していた。

 また、今季のニックスで主力を務めたカール・アンソニー・タウンズはミネソタ・ティンバーウルブズ、ミケル・ブリッジズはブルックリン・ネッツとそれぞれ違うチームに在籍していた。

 それだけにジョシュ・ハートは、現地時間5月19日(日本時間20日、日付は以下同)に「昨年このチームの半分はプレーしていなかった。ケガをしていたからね。ドンテ(ディビンチェンゾ/現ミネソタ・ティンバーウルブズ)やアイザイア(アイザイア・ハーテンスタイン/現オクラホマシティ・サンダー)はもういない。あれから僕らは(タウンズとブリッジズを)加え、OG(アヌノビー)はケガをしていた」と振り返り、こう続けた。
 
「だからまったく別のチームだ。(昨年とは)全然違う状況にあり、プレーオフにおける新たなラウンドになる。だからこそ、僕らは自分たちが準備万端なのかを確かめる必要がある。相手は優秀なタレントが揃っていて、オフェンスでは全員が動き回るチーム。こんなのリベンジでも何でもない。あくまで新たに迎えるシリーズなのさ」

 今季レギュラーシーズンの対戦は2勝1敗でニックスが勝ち越したが、最後の対戦は2月11日。プレーオフに入って勢いを増しているチーム同士だけに激しいバトルが予想されている。

 ニックスではブランソンがここまでチームトップの平均28.8点、7.7アシスト、試合時間残り5分で5点差以内のクラッチシチュエーションではリーグベストの43得点を稼ぎ、平均19.8点、11.3リバウンドのタウンズは同じシチュエーションで3位タイの21得点をマークしている。

 プレーオフへ出場した16チームのうち、オフェンシブ・レーティング110.7で9位、ディフェンシブ・レーティング110.6では5位で、1回戦はデトロイト・ピストンズ、カンファレンス準決勝は王者ボストン・セルティックスをそれぞれ4勝2敗で撃破した。
 
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