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ベンチ出場となったニックスのハートが胸中を告白「僕は自己犠牲なんかしない、控えは嫌だと言う奴じゃない」<DUNKSHOOT>

秋山裕之

2025.05.26

ハートはベンチ起用へ配置転換されても気にしないという。(C)Getty Images

 現地時間5月25日(日本時間26日、日付は以下同)、ニューヨーク・ニックスは敵地ゲインブリッジ・フィールドハウスで行なわれたインディアナ・ペイサーズとのプレーオフ・イースタン・カンファレンス決勝第3戦を106-100で制し、シリーズ初勝利(1勝2敗)を飾った。

 ニックスは前半途中にジェイレン・ブランソンが4ファウル、カール・アンソニー・タウンズが3ファウルと主軸がファウルトラブルに。前半残り6分を切ってからペイサーズがタイリース・ハリバートンを中心に13連続得点を奪い、第2クォーター残り3分20秒に20点(35-55)を追う劣勢を強いられる。

 それでも、OG・アヌノビー、ミケル・ブリッジズ、ジョシュ・ハートがつないだほか、最初の2戦でわずか26秒の出場だったデロン・ライト、シリーズ初出場のランドリー・シャメットがエナジーを持ち込むなど奮戦。
 
 そして10点ビハインドで迎えた最終クォーターにタウンズが3本の3ポイント成功を含む計20得点と爆発。残り約6分にパスカル・シアカムの得点で逆転されたあとも、フリースロー2本とステップバックスリーを放り込んで4点リードへ広げるなど貴重な働きを見せた。

 試合時間残り1分37秒、ペイサーズがシアカムのフリースロー2本で同点に追いつくも、ニックスはそこからブランソンのフローター、ハートのフリースロー2本で再びリードを4点に。そのまま逃げ切り接戦を制した。

 この試合ではタウンズがゲームハイの24得点、15リバウンド、ブランソンが23得点、アヌノビーが16得点、3ブロック、ブリッジズが15得点、2スティール、先発起用されたミッチェル・ロビンソンが6得点、6リバウンド、1スティール、1ブロックをマーク。

 ロビンソンがスターターに入ったことで、ハートはベンチスタートになったのだが、もともとボストン・セルティックスとのカンファレンス・セミファイナル第6戦を迎える前の時点でトム・シボドーHC(ヘッドコーチ)へベンチスタートを提言していて、ペイサーズとの第2戦で6得点、9リバウンド、3ブロックと活躍したロビンソンのプレーを称えていた。
 
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ハートが自身の起用法について語る