今季のヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス)は、平均30.4点、11.9リバウンド、6.5アシスト、1.2ブロックにフィールドゴール成功率60.1%を残し、9年連続のオールスター選出を飾った。
昨年12月にはバックスをNBAカップの2代目王者に導き、オールトーナメントチーム&大会MVPに選ばれ、自身のキャリアに新たな勲章を加えた。
プレーオフでも平均33.0点、15.4リバウンド、6.6アシスト、フィールドゴール成功率60.6%と奮闘したが、チームはファーストラウンドでインディアナ・ペイサーズに1勝4敗で完敗。これで3年連続の1回戦敗退となった。
ヤニス率いるバックスは2021年のリーグ制覇を果たすも、翌2022年はクリス・ミドルトン(現ワシントン・ウィザーズ)、2023、24年はヤニス、今年はデイミアン・リラードがポストシーズンで故障に見舞われ、早期敗退が続いている。
リラードはアキレス腱断裂で来季の復帰時期は未定。さらに今季主力を務めたブルック・ロペス、ゲイリー・トレントJr.、トーリアン・プリンスは完全FA(フリーエージェント)になるなど、王座獲得を望むヤニスにとっては非常に厳しい状況となっている。
今オフにヤニスはバックスのフロントと将来について話し合いの場を持ち、残留がベストだと思えなければ退団も選択肢に入れていると『ESPN』のシャムズ・シャラニア記者が報じていた。
ヤニス自身はXで率直なコメントを投稿するなど、表面上は平静を保っているように見えるが、ギリシャ出身のスーパースターの動向は今夏最大級の注目ポイントとなる。
そうした中、フィラデルフィア・セブンティシクサーズのポール・ジョージが現地時間5月26日(日本時間27日、日付は以下同)にポッドキャスト番組『Podcast P with Paul George』の最新エピソードを公開し、“グリーク・フリーク”の去就をこう予想していた。
「僕には彼が(ミルウォーキーを)離れたがっているとは思えない。外国籍出身の選手のほとんどは、ドラフト指名されたチームに残りたがっている。彼らは遠く離れた場所からやってきたから、ここ(最初の地)がホームになるんだ。それに彼はこの地でタイトルを勝ち獲った。それはレガシーとして永遠に残る。ヤニスはミルウォーキーで成し遂げたんだし、離れたがっているとは思えないね」
2013年のプロ入りからバックス一筋でプレーしているヤニスの現行契約は2027-28シーズンまでだが、最終年はプレーヤーオプションで、トレード拒否権は含まれていない。
もしヤニスがバックス退団を希望する場合、移籍先はすぐに優勝を狙える球団だ。ただ、超巨額契約を残す30歳の万能フォワードを手に入れるには、複数の主力やドラフト指名権を手放す必要があり、トレードによりロスターのバランスが崩れる危険性もある。
数多くの球団最多記録を保持し、すでに引退後の殿堂入りとバックスの永久欠番入りが確実視されるヤニス。今夏に移籍すればリーグの勢力図は大きく変わりそうだが、バックス残留で自身を中心に再び優勝を狙うロスターを構築することが、最も賢明な選択ではないだろうか。
文●秋山裕之(フリーライター)
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もしヤニスがバックス退団を希望する場合、移籍先はすぐに優勝を狙える球団だ。ただ、超巨額契約を残す30歳の万能フォワードを手に入れるには、複数の主力やドラフト指名権を手放す必要があり、トレードによりロスターのバランスが崩れる危険性もある。
数多くの球団最多記録を保持し、すでに引退後の殿堂入りとバックスの永久欠番入りが確実視されるヤニス。今夏に移籍すればリーグの勢力図は大きく変わりそうだが、バックス残留で自身を中心に再び優勝を狙うロスターを構築することが、最も賢明な選択ではないだろうか。
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