インディアナ・ペイサーズとオクラホマシティ・サンダーによる初顔合わせのNBAファイナルが、現地6月5日(日本時間6日)からついに幕を開ける。
ファイナルはプレーオフの激闘を潜り抜け、毎年東西のカンファレンスを制した2チームのみが立てる特別な舞台。スタープレーヤーと言えど、長いキャリアの中で複数回出場できる選手はほんの一握りだ。
とりわけ今年はペイサーズが25年ぶり、サンダーが13年ぶりのファイナル進出とあって、大半の選手は初出場となる。ファイナル経験者は、ペイサーズが3人(パスカル・シアカム、アーロン・ネスミス、トーマス・ブライアント)、サンダーはアレックス・カルーソの1人のみとなっている。
全米の注目を集める“デビュー戦”、過去には鮮烈なパフォーマンスを見せた選手も少なくない。ここではファイナル初出場ゲームにおける得点ランキングを紹介しよう。
■NBAファイナル デビュー戦得点ランキング
※選手名横のカッコ内は当時の所属先。得点の*は延長回数、チーム名の*付きは現存しないチーム
1位:アレン・アイバーソン(76ers)/48点*(2001年vsレイカーズ)
2位:ジョージ・マイカン(レイカーズ)/42点(1949年vsキャピトルズ*)
3位:ウィリス・リード(ニックス)/37点(1970年vsレイカーズ)
3位:リック・バリー(ウォリアーズ)/37点*(1967年vs76ers)
3位:ボブ・ペティット(ホークス)/37点**(1957年vsセルティックス)
3位:ジョー・フォルクス(ウォリアーズ)/37点(1947年vsスタッグス*)
7位:ケビン・デュラント(サンダー)/36点(2012年vsヒート)
7位:マイケル・ジョーダン(ブルズ)/36点(1991年vsレイカーズ)
7位:ビル・シャーマン(セルティックス)/36点**(1957年vsホークス)
10位:アンソニー・デイビス(レイカーズ)/34点(2020年vsヒート)
10位:エイドリアン・ダントリー(ピストンズ)/34点(1988年vsレイカーズ)
10位:エルジン・ベイラー(レイカーズ)/34点(1959年vsセルティックス)
1位に君臨するのは“史上最小得点王”のアイバーソン。キャリア5年目の2000-01シーズン、平均31.1点で2度目の得点王と初のMVPに輝いた183cmの点取り屋は、プレーオフでも30点超えを連発しチームを18年ぶりのファイナルに導いた。
最終決戦の相手は前年王者で、この年11勝0敗と無敗でウエスタン・カンファレンスを制したロサンゼルス・レイカーズ。ファイナルもスウィープが予想されたなか、アイバーソンは前半だけで30得点、後半に11得点をあげると、延長戦では7得点を稼ぎ出し、レイカーズに同年のプレーオフ唯一の黒星をつけた。
第2戦以降は4連敗に終わったものの、延長戦の終盤に決勝弾を決めて相手ディフェンダー(現クリッパーズHCのタロン・ルー)をまたいだシーンは伝説として刻まれている。なお、この試合でアイバーソンは第1クォーター最後の3秒を除く、52分57秒とほぼフル出場している。
2位以下は1970年代以前の選手が並ぶなか、7位タイに前回ファイナル出場時のサンダーのエース、デュラントがランクイン。“神様”ジョーダンも初の大舞台で36得点と実力を示した。ただし、デュラントは初戦に勝利するも以降4連敗、ジョーダンは初戦黒星ながら以降4連勝で初優勝と対照的な結果に終わっている。
今回のファイナルでこのランキングに入る見込みがあるのは、今季得点王に輝いたサンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーだろう。今プレーオフ16試合で11度の30得点超えと爆発の可能性は十分。キャリア最初で最後の“デビュー戦”に注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
NBA歴代MVP受賞者の明と暗。今季戴冠のSGAは史上15人目の偉業のチャンス、一方エンビードには不名誉な称号が<DUNKSHOOT>
ファイナルはプレーオフの激闘を潜り抜け、毎年東西のカンファレンスを制した2チームのみが立てる特別な舞台。スタープレーヤーと言えど、長いキャリアの中で複数回出場できる選手はほんの一握りだ。
とりわけ今年はペイサーズが25年ぶり、サンダーが13年ぶりのファイナル進出とあって、大半の選手は初出場となる。ファイナル経験者は、ペイサーズが3人(パスカル・シアカム、アーロン・ネスミス、トーマス・ブライアント)、サンダーはアレックス・カルーソの1人のみとなっている。
全米の注目を集める“デビュー戦”、過去には鮮烈なパフォーマンスを見せた選手も少なくない。ここではファイナル初出場ゲームにおける得点ランキングを紹介しよう。
■NBAファイナル デビュー戦得点ランキング
※選手名横のカッコ内は当時の所属先。得点の*は延長回数、チーム名の*付きは現存しないチーム
1位:アレン・アイバーソン(76ers)/48点*(2001年vsレイカーズ)
2位:ジョージ・マイカン(レイカーズ)/42点(1949年vsキャピトルズ*)
3位:ウィリス・リード(ニックス)/37点(1970年vsレイカーズ)
3位:リック・バリー(ウォリアーズ)/37点*(1967年vs76ers)
3位:ボブ・ペティット(ホークス)/37点**(1957年vsセルティックス)
3位:ジョー・フォルクス(ウォリアーズ)/37点(1947年vsスタッグス*)
7位:ケビン・デュラント(サンダー)/36点(2012年vsヒート)
7位:マイケル・ジョーダン(ブルズ)/36点(1991年vsレイカーズ)
7位:ビル・シャーマン(セルティックス)/36点**(1957年vsホークス)
10位:アンソニー・デイビス(レイカーズ)/34点(2020年vsヒート)
10位:エイドリアン・ダントリー(ピストンズ)/34点(1988年vsレイカーズ)
10位:エルジン・ベイラー(レイカーズ)/34点(1959年vsセルティックス)
1位に君臨するのは“史上最小得点王”のアイバーソン。キャリア5年目の2000-01シーズン、平均31.1点で2度目の得点王と初のMVPに輝いた183cmの点取り屋は、プレーオフでも30点超えを連発しチームを18年ぶりのファイナルに導いた。
最終決戦の相手は前年王者で、この年11勝0敗と無敗でウエスタン・カンファレンスを制したロサンゼルス・レイカーズ。ファイナルもスウィープが予想されたなか、アイバーソンは前半だけで30得点、後半に11得点をあげると、延長戦では7得点を稼ぎ出し、レイカーズに同年のプレーオフ唯一の黒星をつけた。
第2戦以降は4連敗に終わったものの、延長戦の終盤に決勝弾を決めて相手ディフェンダー(現クリッパーズHCのタロン・ルー)をまたいだシーンは伝説として刻まれている。なお、この試合でアイバーソンは第1クォーター最後の3秒を除く、52分57秒とほぼフル出場している。
2位以下は1970年代以前の選手が並ぶなか、7位タイに前回ファイナル出場時のサンダーのエース、デュラントがランクイン。“神様”ジョーダンも初の大舞台で36得点と実力を示した。ただし、デュラントは初戦に勝利するも以降4連敗、ジョーダンは初戦黒星ながら以降4連勝で初優勝と対照的な結果に終わっている。
今回のファイナルでこのランキングに入る見込みがあるのは、今季得点王に輝いたサンダーのシェイ・ギルジャス・アレキサンダーだろう。今プレーオフ16試合で11度の30得点超えと爆発の可能性は十分。キャリア最初で最後の“デビュー戦”に注目だ。
構成●ダンクシュート編集部
NBA歴代MVP受賞者の明と暗。今季戴冠のSGAは史上15人目の偉業のチャンス、一方エンビードには不名誉な称号が<DUNKSHOOT>