現在開催中のNBAファイナルは、３試合を終えてインディアナ・ペイサーズが２勝１敗とリード。今季リーグNo.1、歴代でも５位タイとなるシーズン68勝をあげたオクラホマシティ・サンダー相手に下馬評を覆す戦いを展開している。

　過去78回行なわれているNBAファイナルにおいて、第３戦終了時点で２勝１敗となったケースは63回。そのうち50チームが最終的にシリーズを制しており、ペイサーズの現時点における優勝確率は79.4%となっている。

　直近では2023年のファイナルで、デンバー・ナゲッツがマイアミ・ヒート相手に２勝１敗からの２連勝で頂点に立っている。

　一方、不利な立場に立たされたサンダーだが、もちろん彼らにもまだまだチャンスは残されている。
  　現時点では勝率20.6%となっているが、次戦に勝って２－２のイーブンに持ち込めば、再びホームコート・アドバンテージを取り返せる。さらに無類の強さを誇るホームでの第５戦を制し、３勝２敗とリードした場合の歴代優勝確率は81.6%だ（49例中40チームが優勝）。

　こちらも2022年と最近のシリーズで、ゴールデンステイト・ウォリアーズがボストン・セルティックス相手に１勝２敗からの３連勝で逆転優勝を果たしている。

　ただし、次の第４戦を落として１勝３敗となってしまった場合、３勝側のチームの優勝確率は97.4%（38例中37チームが優勝）。逆転優勝した唯一の例は2016年のクリーブランド・キャバリアーズのみと、奇跡的なカムバックが必要になる。

　サンダーとしては絶対に落とせない第４戦、今季最高勝率の意地を見せられるか。今シリーズの日程と過去のファイナルにおける勝敗別の優勝確率は以下の通りだ。

【NBAファイナル日程】
※４戦先勝（６戦目以降は必要な場合のみ開催）。カッコ内は日本時間、＠＝開催地

６月５日（６日）＠OKC／ペイサーズ111－110サンダー
６月８日（９日）＠OKC／サンダー123－107ペイサーズ
６月11日（12日）＠IND／ペイサーズ116－107サンダー
６月13日（14日9:30～）＠IND
６月16日（17日9:30～）＠OKC
６月19日（20日9:30～）＠IND
６月22日（23日9:00～）＠OKC

■３戦終了時点で２勝１敗の場合：２勝側の優勝確率79.4％（50-13）

■４戦終了時点で３勝１敗の場合：３勝側の優勝確率97.4％（37-1）

■５戦終了時点で３勝２敗の場合：３勝側の優勝確率81.6％（40-9）

※カッコ内は、優勝チーム数－敗退チーム数

構成●ダンクシュート編集部

【NBAファイナル】ペイサーズが２勝目でシリーズをリード！マサリンが27得点、ハリバートンがダブルダブルとホームで躍動＜DUNKSHOOT＞