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NBA

八村、ベルターンス、ヴァグナーをオールスターに送り込んだウィザーズ。3選手は“夢の祭典”でインパクトを残せるか?

秋山裕之

2020.02.07

今年の球宴、ウィザーズからはベルターンス(左)が3ポイントコンテスト、八村とヴァグナー(右)がライジングスターズ・チャレンジに出場する。(C)Getty Images

今年の球宴、ウィザーズからはベルターンス(左)が3ポイントコンテスト、八村とヴァグナー(右)がライジングスターズ・チャレンジに出場する。(C)Getty Images

 八村塁の所属するワシントン・ウィザーズは、2月14日からイリノイ州シカゴで幕を開けるオールスターウィークエンドに、3選手がイベントへ参加することが決まっている。

 八村とモリッツ・ヴァグナー(ドイツ)は、ライジングスターズ・チャレンジで外国籍出身選手たちによって構成されるチームWORLDの一員として、ダービス・ベルターンスは3ポイントコンテストにそれぞれ出場する。

 ライジングスターズチャレンジには、チームWORLDにルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)やシャイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)、チームUSAにはトレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)、ジャ・モラント(グリズリーズ)、ザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)といった選手たちが参戦するため、ウィザーズの2選手がMVPになることは難しいかもしれない。

 一方で、今季ブレイク中のベルターンスは、ここまで平均29.3分、15.0点、4.6リバウンド、1.8アシストを記録中。3ポイントは試投数(平均8.4本)、成功数(同3.6本)、成功率(42.9%)といずれもチームトップを誇っており、3ポイントコンテストを制する可能性がある。

 ヤングやデイミアン・リラード(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、昨年の覇者ジョー・ハリス(ブルックリン・ネッツ)、バディ・ヒールド(サクラメント・キングス)といった実力者が名を連ねる中、今季ドリブルなしで放った3ポイントの成功率でベルターンスは44.2%という高確率。参加者全体で見ても、ヤング(46.6%)に次ぐ2位におり、大いに期待できる選手と言えるだろう。
 
 2月6日(日本時間7日)にトレードデッドラインを控える中、今季終了後にフリーエージェントとなるベルターンスには多くのチームが獲得に関心を示していると複数の現地メディアが報じている。ただ本人は、「僕はこのチームが大好きなんだ」とコメント。チーム側とも相思相愛なだけに、オールスター以降もウィザーズが誇るシックスマンとして活躍してくれるはずだ。

 先日、チームリーダーのジョン・ウォールが『NBC Sports Washington』のリポーター、クリス・ミラーから「欠場期間中、最も強い印象を受けた選手は誰か?」と聞かれて「ベルターンスだね。スパーズにいた頃から、彼がシュート力が高い選手であることは知っていた。でもまさか、あんなにうまく決めることができるとは知らなかった。もし彼とブラッド(ビール)と一緒にプレーできたら最高だと思う」と返答。司令塔から高い評価を得たことは、ベルターンスをキープする決定打になったのではないだろうか。

 リーグの中で、ウィザーズは知名度が高いチームではないだけに、オールスターウィークエンドという世界中のバスケットボールファンから視線を集める中で、選手たちがインパクトを残すことができるかは大きな意味を持つ。

 それだけに、レギュラーシーズンの試合とは別に、オールスター期間中に開催されるイベントの行方にも注目していきたい。

文●秋山裕之(フリーライター)

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